救援右腕ライターJr.がアスレチックスと合意 1年300万ドル(約4億6000万円)

December 12th, 2025

アスレチックスのデービッド・フォーストGMはウィンターミーティングを去る際、「いくつかの契約、トレード(の成立)が近づいている」と示唆した。その翌日、アスレチックスは今オフ最初のメジャー契約を結んだ。

アスレチックスが救援右腕マーク・ライターJr.と1年契約で合意したと、関係者がMLB.comに明かした。球団は身体検査を待っており、契約を正式発表していない。また、ESPNのジェシー・ロジャース記者によれば、年俸はおよそ300万ドル(約4億6000万円)だという。

3月で35歳になるライターJr.は、今季ヤンキースで59試合に登板して、48回1/3を投げて防御率4.84、54三振、17四球。ただ、先月ヤンキースからノンテンダーFAとなった。MLB通算6シーズンで防御率4.60、9セーブを挙げているライターJr.は、固定のクローザーがいない経験不足なアスレチックスのブルペン陣に貴重な経験をもたらすだろう。

「今チームにいるリリーフ投手陣には大きな信頼を寄せている。経験を積んだ投手に加わってほしいね。九回までは投げられなくても、七回か八回に投げられた経験のある投手がいれば、このチームを助けられるだろう」と、フォーストGMはウィンターミーティングでポッドキャスト「A's Cast」に語っていた。

ライターJr.は2025年のシーズン序盤、ヤンキースの重要なセットアップとして活躍。しかし、5月31日以降は防御率7.30と調子を崩した。依然としてライターJr.は多くの打ち損じを誘発しており(バレル率は上位12%、ハードヒット率は上位6%)、xERA(打球の質も加味される防御率の期待値)は3.72、FIP(投手の責任が大きい三振、四球、本塁打から算出される疑似防御率)は3.55と内容は優秀だった。

ライターJr.は主に3球種を投げる。90マイル前半から半ば(約144〜153キロ)のシンカー、80マイル半ば(137キロ前後)のスプリット、そして70マイル半ば(約112キロ)のカーブだ。カーブは似た球速&リリースポイントから投げられた他のカーブに比べ6.3インチ(16センチ)縦変化が大きく、過去2シーズンでは50%を超える空振り率を残した。決め球スプリットも有効な球種で、2024年は三振率33.6%(上位4%)を記録したが、今季は24.7%に急降下。三振の割合を戻せるかどうかが復活の鍵を握る。

アスレチックスはハイレバレッジな状況(重圧のかかる場面)でライターJr.を起用することになりそうだ。アスレチックスのブルペン陣はホーガン・ハリス、マイケル・ケリー、タイラー・ファーガソン、エルビス・アルバラードといった顔ぶれが並び、経験不足が課題。それでも2025年の後半戦では、状況に応じて最終回を任せる投手を変えるクローザー・コミッティーを採用し、ブルペン陣は好調だった。ブルペン陣の好調にも助けられ、アスレチックスは34勝24敗でシーズンを締めくくった。

ライターという名前に聞き覚えがあるかも知れない。ライターJr.の父であるマークは、MLBで11シーズン投げた経験がある。そして、ライターJr.はオールスター左腕アル・ライターの甥であり、レンジャーズの先発右腕ジャック・ライターの従兄弟にあたる。