マット・オルソンの現役選手の最長連続出場記録の価値を理解するには、最後に試合を欠場した理由を知るのが最も分かりやすい。
「打撃ケージで打っていたら、(セントピーターズバーグの)Lスクリーンにパッドがなかったから打球が強く跳ね返り、目に直撃した。数日間は目を開けられず、眼科医に診てもらい、検査も受けた。本当に大きな事故になる寸前だった」とオルソンは振り返った。
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この事故は2021年4月29日の朝、アスレチックスの選手たちがトロピカーナフィールドでの試合に向けて準備していた際に起きた。その後の24時間は痛みがひどく、長期的な視力への影響も懸念された
しかし、そこからの復活はまさに”鉄人”だ。オルソンは5月2日に復帰し、連続試合出場がスタート。ブレーブスがガーディアンズと対戦した12日(日本時間13日)の時点で、798試合に到達した。
これで、ネリー・フォックスと並びMLB史上11位。翌13日のマーリンズ戦に出場すれば、歴代トップ10入りまであと23試合となる。
「彼は毎日完璧に準備をしてグラウンドにくる。普通は小さなケガや体調不良で休むことがある。胃腸炎やインフルエンザなどで欠場することは珍しくない。しかし彼はすべてを乗り越えてプレーし続けている」とウォルト・ワイス監督は語った。
この間、オルソンは1試合を除きすべてで先発出場している。2022年9月24日のフィリーズ戦では不振のためスタメンを外れたが、試合終盤の2イニングで一塁の守備に入り、連続出場記録は継続された。
5月末までに出場を続けることができればエディ・ヨストの829試合を抜き、歴代9位に到達し、8月まで続けばスタン・ミュージアルの895試合を超え、8位に浮上する可能性もある。
もし5年連続となる全試合出場を達成すれば、今季終了時点で944試合連続となる。2027年終了時には歴代7位、さらに2028年序盤にはミゲル・テハダの1152試合を抜き、歴代5位に到達することができる。
今世紀にトップ10の記録を作ったのはテハダのみ。1999年に樹立されたカル・リプケンJr.の2632試合がトップだ。
かつては複数年にわたり全試合に出場する選手も多かったが、現在では極めて珍しい。実際、現役でオルソンの次の連続出場記録はオリオールズのピート・アロンソの431試合であり、オルソンとの差は大きい。
約5年に及ぶ記録となったが、オルソン自身はこのようなことを想像していたのだろうか。
「そんなことは考えたこともなかった。ただプレーしたい、それだけだ」
