左肘に張りフリードが検査へ、診断については「それほど心配していない」

May 13th, 2026

ヤンキースは今季、マックス・フリード(32)の制球の乱れを懸念しており、ストライクゾーンをより効果的に突くためにワインドアップ投法を封印した様子も見届けてきた。だが、13日(日本時間14日)にフリードが三回を投げ終えてダグアウト奥の通路に姿を消すと、懸念はさらに深まった。

初期の診断は左肘後方の炎症。ボルティモアで行われたオリオールズ戦に敗れた一戦で、フリードは61球を投げて降板した。エース左腕はチームドクターのクリストファー・アマド医師の診察を受ける予定。14日(同15日)にニューヨークで画像検査を受ける。

公の場でのコメントでも舞台裏でも、フリードは長期離脱については懸念していないことを示した。フリードは「先(のことは)分からないが、間違いなく、遅くなるよりは早く(復帰する)つもりだ」と語った。

「予定を立てたりはしたくない。超長期的なことについてはそれほど心配していない。できれば次の先発登板をしたいが、様子を見てみよう」

フリードの診断結果のさらなる詳細を待つ間、ヤンキースはカイル・ブラディッシュ(29)と3人のリリーフ陣にわずか1安打に抑えられ、ミルウォーキーとボルティモアを巡る1勝5敗の期待外れな遠征を終えた。今週末にニューヨークへ戻るが、遠征はシティフィールドでのメッツとのサブウェイ・シリーズへと続く。

「ただただ厳しい遠征だった」とキャプテンのアーロン・ジャッジ(34)は語った。

「年に2、3回はこういうことがあるものだ。大切なのはどう応えるかだ。今はもうどうすることもできない。勝てたはずの接戦も数試合あった」

ブルワーズ戦で今季ワーストの5失点を喫した前回の登板同様、フリードはリズムをつかむことに苦労しているようだった。その感覚を肘の後ろや三頭筋を硬いものにぶつけた後に感じるものに似ていると表現した。

フリードは「少し違和感があり、張っている感じだ。特にイニング間が(きつい)」と話した。

「ほぐすのが難しかった。キレがなく、立て直すのが大変だった。チームの助けになっていなかったのは間違いない。投げ続けることもできたが、あの時点では(症状を)落ち着かせることを優先すべきだと判断した」

フリードによれば、ミルウォーキーでの登板時は肘の影響はなかったというが、「今季の多くの登板」で問題になっていたことは認めた。「普段は(張りが)引くのだが、今回は(同様の症状が)重なりすぎたのかもしれない。少し炎症を起こしている」と症状を説明した。

二回にコービー・メヨ(24)が適時二塁打を放ち、三回にはアドリー・ラッチマン(28)が犠飛。ピート・アロンソ(31)も適時打を放つなど、フリードは5安打1四球2三振だった。

アーロン・ブーン監督(53)は「球威が落ちていた」と指摘。「必要な時に95マイル(約152.9キロ)を出すことができるが、出力を上げるのに苦労していた」と振り返った。

三回にアロンソが一、二塁間でアウトになり攻守交代となると、フリードはフィールドを離れ、そのままクラブハウスへと向かった。マット・ブレイク投手コーチは急いでブルペンに合図を送り、ポール・ブラックバーン(32)が投球練習を開始した。

ブーン監督は「何かが少しおかしいと感じたので、三回の後に本人と話した」と明かした。「出力が上がらないと言っていたので、『ここで交代しよう』と告げた」と交代の経緯を明かした。

32歳のフリードが今季10度の先発登板で六回に到達できなかった登板は、今回が初めて。開幕投手を務めたフリードは、8年総額2億1800万ドル(約341億2800万円)の契約の2年目にあり、メジャー最多の61回2/3を投げている。

現在、ヤンキースの先発陣は、フリード、カム・シュリットラー(25)、カルロス・ロドン(33)、ライアン・ウェザース(26)、ウィル・ウォーレン(26)で構成されている。この布陣は数週間以内に変更される予定。ゲリット・コール(35)がマイナーで5度のリハビリ登板を終えており、5月下旬から6月上旬にかけてメジャー復帰する見通しだ。

コールを復帰させるための枠をどう確保するかは未定だが、ウェザースをブルペンへ配置転換する案も浮上している。もっとも、フリードの負傷の程度次第では、その答えは自ずと出ることになるかもしれない。

ジャッジは「良い知らせを願っている。マックスはタフな男だ。ここに来て以来、チームにとって大きな存在であり続けている。だからこそチームはフリードを獲得し、契約を結んだ。選手層は厚い。何かが起きたとしても、代わりの選手がその役割を全うしてくれるはずだ」と話した。