14日(日本時間15日)、ブルージェイズはア・リーグ優勝決定シリーズ(ALCS=7回戦制)第4戦の先発投手をマックス・シャーザーと発表。0勝2敗と連敗スタートになったが、生き残りを懸ける第4戦を41歳の大ベテランに託す。
ヤンキースとの地区シリーズ(ALDS)第4戦では、ブルージェイズは先発投手を起用せず、ブルペンデーで乗り切った。しかし、最大7戦のALCSでは伝統的なスタイルで百戦錬磨のベテラン投手を起用する。
「シャーザーが(将来の)殿堂入りに値するのには理由がある。彼にボールを渡し、活躍する姿を見るのは、本当に気持ちがいい」と、ジョン・シュナイダー監督は語る。
しかし、それは名声の問題ではない。もしそうなら、ブルージェイズは今すぐにノーラン・ライアンと契約するだろう。
ブルージェイズが必要とするのは、ポストシーズンで勝てるシャーザーだ。それはシャーザーが9月に見せられなかった姿だ。
不調でシーズンを終えたとはいえ、シャーザーの状態は上がっている。シャーザーはALDSのロースターから外れて以来、投球練習を続け、そのコンディションは1カ月前よりはるかに向上したという。
シュナイダー監督は信頼している。
「マックスから最高のパフォーマンスを引き出せると思う。彼は準備万端だ。1年を通して彼の準備について話してきた。だから、彼にとって普段通りのプレーをすればいいと思う。普段通りのプレーを見たい。しっかりと準備し、全力を尽くして、大事な場面で力を発揮してくれると信じている」
シャーザーの調子が7月下旬から8月上旬に見せたものと同等であれば、ブルージェイズはその信頼を深められるだろう。何にも動揺することはないはずだ。ポストシーズンでは通算30登板(25先発)で143イニングを投げ、2019年と2023年にチャンピオンリングをつかんだ。
0勝2敗の劣勢にも動じていない。
「不可能じゃない。野球だからね。流れがいつ変わるかなんて誰にも分からない。流れやシリーズがいつ変わるか、あるいはそのままになるかなんて、誰にも分からない。本当に分からない。最大7戦のシリーズには理由がある。もし1試合だけなら、今は休暇中だ。でも、そうじゃない」
ブルージェイズがシャーザーと契約したのは、まさにこのような試合で先発させるためだ。この第4戦での勝利は、1年1550万ドル(約22億7000万円)の契約をすぐさま回収するだろう。ブルージェイズはまだこのレジェンド右腕に力が残されていると信じて、大きな賭けに出る。
