ブルージェイズはシリーズを一つずつ勝ち越し、ア・リーグのワイルドカード争いへ少しずつ近づいている。
レッドソックスとのシリーズ最終戦は7-0で完敗だったが、4連戦は3勝1敗で勝ち越し。ここにきてチームには勢いがあり、最後のワイルドカード枠を争うレンジャーズとは2ゲーム差に迫った。
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「チャンスはいくつかあっただけに、フラストレーションはある。でも、全体として見れば、疲労がある中でも食らいついて、持てるものをすべて出している。きょうはうちの日じゃなかった。地区のライバルから4試合中3つを取れたのは大きい」とジョン・シュナイダー監督は振り返った。
14日(日本時間15日)からはヤンキースとのシリーズが始まる。ブルージェイズがこの勢いを持ち越すためのポイントを振り返る。
1.42歳シャーザー、「3000イニング」到達
マックス・シャーザーがレッドソックス戦で、メジャー史上139人目となる通算3000投球回に到達した。殿堂入りが確実視される右腕にとって、先週の通算奪三振数歴代10位浮上に続く大きな節目。現役ではジャスティン・バーランダー(3571回1/3)に次ぐ2人目の3000イニング到達となった。
42歳のシャーザーは今季、前腕や足首、背中、親指などの故障に悩まされてきたが、ここ2週間は安定した投球を続けている。このまま終盤戦まで投げ続けられれば、故障者が相次ぐブルージェイズの先発陣にとって大きな支えとなる。
「マックスに関しては、もう何も驚かない。何が起こるか分からないからね」とシュナイダー監督も、シャーザーへの全幅の信頼を口にする。
2度のワールドシリーズ制覇を経験したシャーザーは、今も勝負への意欲を失っていない。昨年も3度目の世界一まであと一歩に迫った根っからの勝負師だ。
ジョージ・スプリンガーと同様に、シャーザーの存在そのものがチームに競争意識をもたらしている。
「マックスが投げてチームに貢献しているときは、彼自身もチームも雰囲気が変わる。こういう場面のために生きているんだよ」
シュナイダー監督は、シャーザーの話になると見せる笑顔を浮かべながら続けた。
「マックスはアドレナリンが大好きなんだ。こういう瞬間のために生きている。いつも独特の熱量があるんだよ。むしろ、全部終わった後のほうが心配なくらいだ。こういうものがなくなったときにね」
ただ、シャーザー本人にとっては、節目の記録よりもチームの勝利が何より大事だった。
「本当に素晴らしい節目だと思う。でも、負け試合で達成したのは残念。マウンドに上がったら、勝つために戦っている。何よりも勝ちたかった。チームが勝てなかった以上、自分の記録を喜ぶのは難しい。でも、3000イニングに到達できたことは誇りに思う。大きな節目だし、ここまで投げ続けてこられた証でもある」
2.打線は戻るのか
復調の気配があったブルージェイズ打線は、最終戦は完全に沈黙した。レッドソックスの左腕ペイトン・トールは8回無失点。初奪三振は六回と、三振でねじ伏せるというより、打ち損じを誘う投球でブルージェイズ打線を抑え込んだ。コンタクトを重視する打線に対し、力のないポップフライやゴロを打たせ続け、強い打球をほとんど許さなかった。
3.ゲレーロJr.、打撃不振も守備は健在
打撃については、まだ本来の姿とは言えない。ブルージェイズがポストシーズン進出を本気で狙うなら、ブラディミール・ゲレーロJr.の復調が必須だ。
一方で、守備はこれまで以上に安定している。六回にはウィルソン・コントレラスの飛球を背走しながら追い、最後は肩越しにキャッチ。勢い余ってネットに倒れ込む好プレーで、この日の守備のハイライトとなった。
今季のゲレーロJr.は、キャリア2度目となるゴールドグラブ賞も視野に入る。守備指標のFielding Run Valueでは「+4」を記録し、ア・リーグの一塁手ではヤンキースのポール・ゴールドシュミットと並ぶトップ。数字だけでなく、実際のプレーでも好守が目立っている。
ブルージェイズとしては、もちろんこの守備に加えて打撃でも本来の力を発揮してほしいところ。それでも今季、ゲレーロJr.が守備面でチームを支えていることは見逃せない。
