41歳シャーザー、オープン戦初先発「高い水準で」4イニング無安打

March 8th, 2026

フィリーズ0−1ブルージェイズ】フロリダ州クリアウォーター/ベイケアボールパーク、3月7日(日本時間8日)

通常、オープン戦の話題はトッププロスペクトや新戦力、マックス・シャーザー(41)の半分の年齢の選手たちに集まる。しかし、シャーザーに「通常」という言葉が当てはまったことは一度もなく、ブルージェイズも「普通」を求めてはいない。メジャー級の先発投手がひしめく先発ローテーションにおいて、このチームが必要としているのは平均的なイニング消化ではない。チームが必要としているのは圧倒的な投球だ。41歳の年齢でさらにシーズン中の8カ月間もそれを期待し続けるのは酷かもしれないが、シャーザーにはまだその力が備わっている。

オープン戦初先発となった試合で41歳右腕は4イニングを無安打に抑え、再びその健在ぶりをアピールした。昨季のシャーザーが全盛期の輝きを見せたのは、レギュラーシーズンの数試合と10月のポストシーズンなど、断片的に留まっていた。しかし、現在は健康そのものであり、親指の問題はついに解決したと断言している。3月の結果が重要視されることは、特にシャーザーのような実績のある選手にとっては稀だが、ブルージェイズが勝利したこの日の試合は、期待を寄せる理由を十分に示していた。

シャーザーは一回に94〜96マイル(約151〜154キロ)を計測し、この日の平均球速は93.9マイル(約151キロ)だった。これはこの時期としては非常に心強い数字だ。オープン戦の球速を比較することに意味はないかもしれないが、1年前の2025年3月8日のオープン戦で記録したフォーシームの平均球速は92.5マイル(約149キロ)だった。

3月の球速だけが全てではないが、球速が上昇傾向にあり、親指の懸念も払拭されているのであれば、期待は高まる。

シャーザーは「(球速が)少し上がっているが、それは自然なことだ。ライブBPでは91〜94マイル(約146〜151キロ)だったが、それは通常、良い兆候だ。実戦になり、今日のように29度という暑さの中では、肩の状態も良く、全てがしっくりときた。その結果、球速が再び上がった。四回まで球速を維持できていたし、とても良い兆候だ」と語った。

ジョン・シュナイダー監督が語ってきた内容とも一致する。この時期のオープン戦では、話題性だけでなく確かな手応えが求められる。今回の登板はまさにそれを象徴するものだった。

同監督は「最初のブルペン投球の後、ピート・ウォーカー投手コーチと私は、シャーザーの制球や球速、変化球の状態にうれしい驚きを感じた。昨季の同時期と比べても、確実に良くなっている」と語った。

あらゆる面で、ブルージェイズはワールドシリーズ制覇を狙うチームとして動いており、それには厳しい決断も伴う。シーズンを通して、シャーザーやコーディ・ポンセ(31)、ホセ・ベリオス(31)らがチームの上位5人の先発投手に入らない事態になれば、情に流される余地はない。ここは、シーズンの最終盤までもつれることが確実なア・リーグ東地区だ。

今季の先発ローテーションに「昨季のシャーザー」が入る場所はない。親指の問題を抱えながら、防御率5.19に沈んだ。バウデン・フランシス(29)の防御率6.05と合わせると、ブルージェイズの投手起用において、先発の1枠がほぼ1シーズンを通して貢献できなかったことになる。それでも、球団はシャーザーの能力を信じ、その復活を信じている。7日の投球は、その期待が正しいと信じるに足る理由を十分に示した。

先発として結果を出すことは、シャーザーにとっても重要だ。シャーザーはルーティンを極めて重視するタイプであり、リリーフへの転向が適しているとは言い難い。それだけに、今回の先発起用には大きな意味がある。

今、シャーザーは微調整に専念できている。それは偉大な投手が最も望むことだ。球筋、特に定評のあるスライダーに磨きをかけ、空振り三振を1つ奪ったチェンジアップの感覚を確かめることに集中している。

厄介だった親指の問題が解消されたことで、調整は格段にスムーズになった。昨季後半に解決策を見つけたと手応えを感じており、そのおかげでポストシーズンでの登板や通常通りのオフにつながった。ブルージェイズは、シャーザーが健康であれば、41歳であってもチームの可能性を大きく広げられると信じ続けてきた。

ベテラン右腕は「腕に痛みはないし、親指も問題ない。うまく対処できているし、親指も通常の状態に戻って、普通の投球ができている」と語った。

マックス・シャーザーにとって「通常」という状態は、今なお極めて高い水準にある。