ダイヤモンドバックスは、先発ローテーション強化のために、右腕メリル・ケリーと再タッグを組む。MLB.comのマーク・フェインサンド記者が関係者の話として伝えたところによると、ダイヤモンドバックスはケリーと2年総額4000万ドル(約60億円)の契約で合意に達したという。球団からの正式発表はまだ行われていない。
ケリーはダイヤモンドバックスで7シーズンを過ごし、その間に防御率3.74を記録。7月31日のトレード期限でレンジャーズに移籍した後も安定した投球を続け、2025年は32試合に先発して12勝9敗、防御率3.52をマークした。この防御率は規定投球回に到達した投手の中でメジャー19位。18度のクオリティスタートは同11位の数字だった。
37歳のケリーは2025年も堅実なシーズンを送り、メジャーでも屈指の信頼性を誇る先発投手であることを示した。負傷の影響で短縮された2024年シーズンと、コロナ禍で短縮された2020年を除けば、2019年のデビュー以降、他のすべてのシーズンで27試合以上に先発。そのうち3シーズンでは30試合以上に登板している。
6種類の球種はいずれも特別に際立ったものではないが、ケリーは巧みな配球でアウトを重ねてきた。その大きな要因が、リーグ屈指の「チェイス率」だ。打者がストライクゾーン外の球に手を出す割合は32.8%に達し、メジャー全体で上位9%に位置している。
フォーシームは平均球速92マイル(約148キロ)ながら、被打率は.212と低い水準を維持。2025年は他の球種でも優れた数字を残し、カットボールは被打率.181、チェンジアップも.203を記録。2019年のデビュー以降の通算防御率3.77は、1000イニング以上を投げた投手の中でメジャー11位。ディラン・シースやアーロン・ノラを上回る成績で、この期間のWHIP1.20も規定投手中10位と、高い安定感が際立つ。
