ネイラーのトレードも結束は揺るがず、トレード市場の動きは?

十一回までもつれたロースコアゲームを制す

July 26th, 2025

パイレーツ0-1ダイヤモンドバックス】ピッツバーグ/PNCパーク、7月25日(日本時間26日)

試合前にトーリ・ロブロ監督は食堂に選手たちを集め、試合前のミーティングを行った。いつもそのミーティングで対戦投手を分析しているが、今回はもう一つの理由があった。

24日にジョシュ・ネイラーがトレードでマリナーズに移籍することが発表されたが、その日は試合がなかったため、トレード決定後にチームとして集まったのはこの日が初めてで、ロブロ監督は自分の口から話すことが「大事なこと」だと感じたという。

「自分たちがどんな状況で、何を感じているのか。それを明確にして話すことがこのチームでの取り決めの一つだ。私は物事を隠すのが好きではない。何か疑問があるなら、遠慮なく聞いてほしい。私も率直に答える。時には、それが気に入らない答えかもしれない。それでも可能な限り正直に伝える。だから、選手たちに今起きていることを理解する時間を与え、自分たちは自分たちのすべきことに集中するしかない、という話をした。われわれが唯一コントロールできるのは、今夜6時40分に始まる試合に向けて勝つ準備をすることだけだよ」

その試合は、延長11回まで両者スコアボードにゼロが並ぶ緊迫した試合展開だった。先発ライン・ネルソンが6イニングを投げ切ると、続くアンソニー・デスクラファニが4イニングのロングリリーフ。3四死球を許すも、無安打、3三振と素晴らしい投球で無失点リレーをつないだ。

待望の先制点は、主砲エウヘニオ・スアレスの犠牲フライから生まれ、それが決勝点になり、パイレーツとのカード初戦を制した。

ここ数週間、7月31日のトレード期限に向けて、ダイヤモンドバックスのマイク・ヘイゼンGMがどのような方針を取るのか、様々な憶測が飛び交っていた。ネイラーのトレードは、「売り手」になることを示唆しているとも言えるが、ヘイゼンはまだそれを確定させたわけではなく、もう少し様子を見たいと話している。

最も注目されるトレード候補の一人が、今季終了後にFAとなる右腕メリル・ケリーで、契約状況はもちろん、その実力を考えれば、手元に残る最も有力な『カード』と言える。

「この段階で何かリアクションをするのは少し早すぎると思う」とケリーはネイラーのトレードについて語った。

「これもビジネスの一環であり、今の自分たちの立ち位置からすれば当然だ。多くの憶測が飛び交っているけれど、昨日の出来事は、おそらくわれわれが進む道を示しているとは思う。ただ、何が起きるかは分からない。これから数日間でフロントが何をするかを注視していきたい」

『目の前の試合に集中する』のは、今のダイヤモンドバックスで容易なことではない。ケリーに加えて、右腕ザック・ギャレン、三塁手スアレス、外野手ランドール・グリチャックも年末にFAとなる。多くの球団が興味を持つのは当然のことだ。

それでもクラブハウスの結束は強く、エースのコービン・バーンズやクローザーのA.J.パク、ジャスティン・マルティネスといった主力に負傷者が出ているにもかかわらず、チームはまだポストシーズン進出を諦めていない。

試合前、選手たちは変わらずにルーティンをこなし、いつものように、打撃練習前には笑い声も聞こえていた。ロブロ監督の60歳の誕生日を祝い、歌い、チーム全員のサイン入りユニフォームを贈呈した。

「特に何か変わったとは感じていない。この業界で生きていればこういった厳しいこともあると、経験のある選手たちは理解している。一緒に長くプレーしていた選手が、ある日突然いなくなることだってある。だから、それを何度も経験してきた選手たちは、あまり動じずに日々をこなしている。こういうことが起きる可能性は常にあるからね。だけど、このクラブハウスの雰囲気やエネルギーに変化は感じていない」とケリーは語った。