【マリナーズ4-6レンジャーズ(延長11回)】シアトル/T-モバイル・パーク、8月3日(日本時間8月4日)
レンジャーズが鬼門のTモバイルパークで、延長の激戦を制した。
この4連戦まで、2024年以降のシアトルでの戦績は1勝9敗。2020年以降で見ても、43試合で8勝35敗、勝率.186と、MLB全球団の中で単一球場での最低勝率(20試合以上)となっていた。
「今日も思わず『なんでまたここでこんなことが起きるんだ?』って言っちゃったよ。でも選手たちはやり抜いた。これまでの悔しさを乗り越えて、内に秘めた強さを見せてくれた。それが今日の勝利につながったんだ」とブルース・ボウチー監督は冗談交じりに語った。
この球場の「呪い」は新加入のメリル・ケリーにも早速影響した。トレードデッドラインに、ダイヤモンドバックスから加入した右腕は、今季128回2/3を投げ、防御率3.22、121三振という成績を残している。
「非常に良い内容だった。テンポよく投げていたし、最後のイニングでミスはあったが、本人もそれは認めるだろう。それでも制球も良く、ボールのキレも良かった。素晴らしい仕事だったよ」とボウチー監督は語った。
その言葉通り、五回まで内野安打1本のみで無失点ピッチを継続。しかし、突如崩れたのは六回。二塁打と単打で1死一、三塁とすると、牽制が3度目のプレートを外す動作となり、ボークの判定。勿体無いプレーで1点を失うと、そのままフリオ・ロドリゲスに同点打となる二塁打を浴びた。
その後、ジョシュア・ネーラーのピッチャーゴロを三塁に送るもこれが悪送球に。自身のミスでさらにピンチを広げ、ここで降板となった。
ボウチー監督は、六回のケリーのミスについて「脳の混乱」と表現し、本人も笑いながら同意した。
「うん、良い表現だね。俺にとっては『脳のガス漏れ』って感じ。とにかく、試合の流れに飲み込まれちゃったんだ。マウンドを外してサインを確認したとき、2度目の離脱だって気づいてなかったのが最初の失敗。そして完全にアウトカウントを忘れてたのが2つ目の失敗だ」
ケリーは、2023年のWBCでもブルペンで組んだカイル・ヒガシオカのリードに感謝を述べ、五回までの効率的な投球ができたのは彼の力によるものだと語った。三回には先制の2ランを放ち、攻守でケリーを支えた。
メジャートップの防御率3.19を誇る先発陣に加入したケリーは、ダイヤモンドバックス一筋のまま、キャリアを終えるつもりだったという。しかし特に今季序盤のチームの不振が移籍を考えるきっかけになったという。
「それがプロの世界ってもんさ。でも、ここに来られて本当にうれしい。プレーオフ争いの中にいて、残りのシーズンも勝負できるチームにいるっていうのは特別なことだ。だから『必要とされる人間』でいられることを誇りに思うよ。自分を望んでくれるチームに行けるのは、いつだって良いことさ。先発ローテーションに加われて、ジェイコブ・デグロムやネイサン・イオバルディと肩を並べられるなんて光栄だし、本当に楽しみだね。この先のシーズンも楽しみだよ」
