打線が8得点を奪い、守備が3連続ファインプレーを見せ、ピート・アロンソが球団史に名を刻み、そしてホーム8連勝。
そんな夢のような状態にいるのがメッツだ。今週のパワーランキングで1位に踊り出た理由を証明してみせた。
4月29日火曜日、本拠地シティ・フィールドで行われたダイヤモンドバックス戦で、メッツは序盤から完全に試合を掌握。二回から四回までの3イニングで8点を奪い、早々にエドゥアルド・ロドリゲスを攻略し、8-3で勝利を掴んだ。
この日はチームで3本のHRを記録。フランシスコ・リンドアとスターリン・マルテがそれぞれ2ラン本塁打を放ち、ピート・アロンソもソロ弾で続いた。
この一発でアロンソはメッツの球団歴代通算打点ランキングで5位タイに浮上。チームの顔として、その存在感はますます増している。
3度のファインプレー、3度のハグ
「ここでプレーするのは、いつだって最高だよ。(チームメイトの)みんなを代表して言えるね。」試合後、守備でスタジアムを沸かせたタイロン・テイラーは笑顔で語った。
四回表、先頭打者の鋭いゴロがサードのピエントスのグラブを弾いたところをショートのリンドアが見事に処理。「5-6-3」の美しい連携で1アウト目をとる。
その直後、センターのテイラーがレフト後方へ飛んだローデス・グリエルJr.の打球をダイビングキャッチ。警告ゾーンぎりぎりでのスーパーキャッチに観客も大きな歓声を上げた。
「自分でも驚いたよ」と語るテイラーに投手のデビッド・ピーターソンは感謝のあまり3度もハグをしたという。
「守備のビッグイニング」の最後を飾ったのは再びリンドア。ショートバウンドの難しい打球をさばき、三者凡退でこの回を締めた。
「こんなの見たことない」とピーターソンが話すほど、守備だけで球場が一体となる回となった。
チーム記録を塗り替えるペース
- メッツの開幕30試合時点での成績(21勝9敗)は2006年以来の好スタート。球団史上でも4番目に良い記録となっている。
- 4月に19勝以上を挙げたナ・リーグ球団はわずか6チーム。水曜日の次戦に勝利すればメッツはその一角に加わる。
- 月曜5回から火曜4回までの9イニングで25得点。これはメジャー近代史上22チームしか達成していない驚異的なペース。
- 本拠地シティ・フィールドでは13勝1敗。球団史上ベストの開幕ホーム成績で、MLB史上でも初の14試合13勝チームのひとつに。
アロンソ、メッツ歴代記録に迫る
この日もソロホームランを放ったピート・アロンソは、メッツ通算233本塁打となり、ダリル・ストロベリーの記録(252本)まであと19本。このペースなら今季後半に球団HR記録を更新する可能性が高い。
また、打点では通算614打点で5位タイに浮上(エド・クランプールと並ぶ)。クランプールが18年かけて積み上げた数字に、アロンソはわずか6年で並んだ。
記録について知らされたアロンソは、「この球団ではこれまで数多くの素晴らしい選手たちが活躍してきた。そこに名を連ねることができるのは最高だね」と答えた。
今季中にもハワード・ジョンソン(629)、マイク・ピアッツァ(655)を抜く可能性は高く、数年後にはデビッド・ライト(970)の球団最多打点も射程圏内に入ることは間違いない。
しかし、今季終了時点で契約を解除する権利であるオプトアウト(現行契約は2500万ドル)が控えている。ここまでのハイパフォーマンスで人気銘柄となることは避けられない中で、メッツとの再契約交渉がどうなるのかが注目される。
