直近15試合で11敗のメッツ、ポストシーズンの自力進出消滅

September 21st, 2025

メッツ2−3ナショナルズ】ニューヨーク/シティフィールド、9月21日(日本時間22日)

ナショナルズのジェイコブ・ヤングが2度の驚異的なスーパーキャッチでメッツからチャンスを奪った。

重要な試合の序盤でフランシスコ・リンドアとピート・アロンソが守備でミスを犯し、セドリック・マリンズが痛恨の走塁ミス、そして先発ショーン・マナエアは3失点。メッツは、統計上メジャーで最悪の投手2人を相手に2点しか奪えなかった。

チームはついにプレーオフ圏外に転落した。

ナショナルズ戦に敗れ、さらにレッズがカブスに勝ったことで、メッツはレギュラーシーズン最終週をナ・リーグのプレーオフ圏外で迎えることが確定した。メッツとレッズはともに80勝76敗で最終ワイルドカード枠(3枠目)を争っているものの、直接対決の成績ではレッズが優位に立っているため、162試合を終えて並んだ場合はレッズがプレーオフの出場権を得る。さらに、同日にフィリーズに勝利したダイヤモンドバックス(79勝77敗)もメッツとレッズに1ゲーム差まで迫っている。

メッツの失速は、想像しがたい。

開幕から6月12日まではメジャー最高の45勝24敗だったが、それ以降は勝率5割を17も下回る戦いぶりだ。その結果、今季初めて、自力でポストシーズン行きを完全にはつかんでいない状態で月曜日の朝を迎えることになる。

「われわれ自身がこの状況を招いたのだから、ここから抜け出す方法を見つけないといけない。結局は、勝つことだ」と、チームリーダーのリンドアは厳しい表情で応じた。

「勝つしかない。シンプルだ。いまは勝利がすべてを解決する。やるしかない」とアロンソも同調する。

ただし、チーム状況が早急に改善されない限り実現しない。直近15試合で11敗目。原因は一つではない。立て続けにミスを重ね、不運にも見舞われながら、失速に歯止めをかけようとして空回りした。

二回にリンドアの送球ミスがあり、マナエアがナシム・ヌニェスに2ランを被弾。三回は、ルイス・トーレンスの二塁打とセドリック・マリンズの適時打で反撃を開始した。だがマリンズは、左翼手デイレン・ライルが打球を捕っていたと思い込み、一、二塁間で一度足を止めてから前進。ライルの落球と負傷が判明して審判がタイムをかけ、マリンズは一塁に戻るよう指示された。直後、リンドアのライナーで戻り切れず、一塁で併殺に。

試合の後半はミスだらけ、とまではいかなかったが、決して締まった内容ではなかった。相手先発のジェイク・アービンと救援のミッチェル・パーカーは、試合前時点でMLBの規定投球回到達53人の中で防御率ワーストの2人。アービンから、辛うじて2点を奪ったものの、パーカーには13人中、11人を打ち取られ、打つ手がなかった。

その間、ヤングは五回にブレット・ベイティの当たりを“サーカスキャッチ”で奪い、九回にはフランシスコ・アルバレスの同点本塁打になり得た打球を再び好捕した。

「どの試合もすべてが懸かっている。いまは生きるか死ぬかの局面だ。だから、解決策を見つけないといけない」とマナエア。

チーム全員が、いずれ解決できるという楽観的なコメントを口にする。実力者がロッカールームにそろっている。それが自信の根拠だと言い続けている。

だが状況は変わった。

メッツは、残り6試合にすべて勝ってもプレーオフを逃す可能性のある立場に自らを追い込んだ。さらに言えば、6月13日以降の成績でメッツを下回っているのはナショナルズ、ツインズ、ロッキーズの3球団だけだ。

主軸のブランドン・ニモは、「目の前で起きてきたことだから、もちろん受け入れている。シーズンは最終週に入った。プレーオフの望みは目の前にある。勝てる野球をして、すべてをかみ合わせないといけない。シーズン中に良い時も悪い時もあったけど、ここからもう一度立て直して、最後まで勝っていくしかない」と続けた。

もし立て直せなければ、メッツは球団史でも最も長い期間をかけて、最もじわじわと進んだ崩壊の一つとして記憶されるだろう。

2007年のメッツはいまも“9月の大失速”の象徴だ。残り17試合で7ゲーム差を失った出来事は、メジャー史で統計的に極めて起こりにくい失速であり、当時の選手たちに今なお烙印のように刻まれている。

2025年のメッツはそれとは違う。崩壊はもっとゆっくり、着実に、誰の目にも予兆が見えながら進んだ。6月には、メジャー最高勝率のチームがポストシーズンを逃すなど考えられなかった。7月には小さな不安の波紋が広がり、8月にはその亀裂が深まり、9月にはいくつもの縫い目が裂けた。

そしてこの日、運命の主導権を失ったとき、その裂け目は完全に開いた。残りはカブスとマーリンズとの6試合。レッズはパイレーツとブルワーズとの対戦が組まれている。

「ここにいる全員が、現状とこの先に何が待ち構えているか理解している。それでも選手として、まだ何か特別なことを起こせる可能性はあると思っている。望みはまだある。みんながフィールドに出て、何ができるかを示すだけだ」と、クレイ・ホームズ投手は前を向いた。