【トレード】メッツの補強ポイントは

July 25th, 2025

7月31日のトレード期限を目前に控え、メッツのロースター調整は最終段階に差しかかっている。大きな補強がある可能性もあるが、動きは依然として鈍い。編成本部長のデビッド・スターンズも「状況は固まりつつある段階」と述べている。

状況が一瞬で変わる可能性はあるが、メッツの現状を整理していきたい。

打撃のテコ入れはあるのか

スターンズ編成本部長は「攻撃面の補強は、中堅手のみ検討対象」と明言し、スアレス(ダイヤモンドバックス)獲得の可能性を否定した。三塁を守るベイティにも満足しており、指名打者や三塁の大型補強の見込みは薄い。唯一の補強候補はレッドソックスの外野手、デュランだが、対価としてメジャー即戦力の投手を差し出す必要があり、現実的ではない。セドリック・マリンズ(オリオールズ)やルイス・ロバートJr.(ホワイトソックス)ら他の選択肢も、現戦力と大差がなく、特にロバートは高年俸と高コストのため、スターンズが動く可能性は低い。

ブルペン強化の必要性は

メッツがトレード期限までに強化を図るのは、救援陣が最有力だ。エドウィン・ディアス以外に信頼できる投手が少なかったため、すでに左腕グレゴリー・ソトをオリオールズから獲得して補強を始めている。

ただし、スターンズ編成本部長はこれまで、高額を払ってリリーフ投手を取ることには消極的で、昨季も補強は控えめだった。今季はデュラン、クラセ(ガーディアンズ)、ヘルズリー(カージナルス)らクローザー級の有力投手が市場に出てくる可能性があるが、獲得にはトップ有望株の放出が必要で、そうした大型トレードに踏み切るかは不透明な状況だ。ただ、オーナーのスティーブ・コーエンが「費用を惜しまずに補強を」と号令をかけた場合、リリーフ投手は補強しやすい分野であり、メッツが大きく動く可能性もある。

先発投手の補強は

先発ローテーションについては、マネイア、千賀、モンタス、ピーターソン、ホームズと5人そろっているため、球団内部では「現状で足りる」との見方もある。さらに、ブランドン・スプロートやノーラン・マクリーンといった有望株の昇格も視野に入れている。

総じて、メッツはブルペン強化を最優先課題としつつ、攻撃や先発は現状維持か、限定的な補強にとどめる可能性が高い。スターンズのスタイルを踏まえると、大きな動きよりも的確で堅実な補強が予想される。