メッツ・ニモとレンジャーズ・セミエンの大型トレードが成立へ

ニモはトレード拒否権を行使せず

November 23rd, 2025

23日(日本時間24日)、MLB.comでレンジャーズを担当するケネディ・ランドリーが関係者から得た情報によると、メッツとレンジャーズは外野手ブランドン・ニモと二塁手マーカス・セミエンの1対1のトレードに向けて交渉を進めているようだ。まだ両球団からの正式な発表は行われていない。

関係者によると、ニモはトレード拒否権を行使しないことに合意しているという。32歳のニモは、2022年12月に8年1億6200万ドル(約243億円)でメッツと再契約。一方、セミエンは2021年12月に7年1億7500万ドル(約262億5000万円)でレンジャーズと契約したが、トレード拒否権を持っていない。

35歳のセミエンは、オールスター選出3度の実績を持ち、2023年にはレンジャーズの一員としてワールドシリーズ制覇を経験。しかし、今季は打撃成績を悪化させ、127試合で打率.230、OPS.669に終わった。ただし、安定した守備力は健在で、OAA(Outs Above Average:平均よりどれだけ多くアウトを奪ったかを表す守備指標)+7を記録。これはメジャー全体の上位8%に入る好成績であり、キャリア2度目のゴールドグラブ賞を受賞した。メッツのデービッド・スターンズ編成本部長はシーズン終了後、今オフも目標の1つとして「守備力向上」を掲げており、まさに有言実行の大型トレードとなる。

ニモは2011年ドラフト全体13位指名でメッツに入団し、10年間のメジャー生活をメッツ一筋で過ごしてきた。今季は本塁打(25)、打点(92)、ハードヒット率(50.2%)の各部門で自己ベストを記録。レンジャーズは今季、wRC+(92)がメジャー24位タイ、長打率(.381)が同26位、得点(684)が同22位と打撃不振に苦しんだため、得点力アップが今オフの課題の1つとなっていた。