アルバレス、ベイティは放出候補? トレード期限へ揺れるメッツの決断

July 17th, 2026

メッツ4-1フィリーズ】フィラデルフィア/シチズンズバンクパーク 7月16日(日本時間17日)

現地時間木曜日、シチズンズ・バンク・パークで行われたフィリーズ戦に4-1で勝利したメッツ。フランシスコ・アルバレスが2本塁打を放つ活躍を見せ、怪我による離脱期間がありながらも、メジャーの捕手部門でトップ10に入る実力を証明した。また、ブレット・ベイティも本塁打を放ち、オールスターブレイク前から続く好調ぶりを維持している。

8月3日のトレード期限に向けてメッツが「売り手」としての動きを本格化させる中、今後の数週間でこの2人の名前を耳にする機会はさらに増えそうだ。

前半戦の低迷により、MLB全体でワースト4位の勝率に沈んだメッツは、すでにトレード市場で「開店」状態(いつでも交渉に応じる姿勢)にあると報じられており、放出候補となるパーツはいくつか明白だ。

今季終了後にフリーエージェント(FA)となる左腕のブルックス・レイリーやA.J.ミンターの放出は、ほぼ確実と見られている。右腕のルーク・ウィーバーやワスカル・ブラゾバンについては、来季以降の保有権が球団にあるため、放出の可能性はやや低めかもしれない。それでも、先発のフレディ・ペラルタやクレイ・ホームズらと同様に、投手不足に悩む他球団とのトレード交渉で彼らの名前が挙がることは間違いないだろう。

一方で判断が難しいのが、ともに将来を期待されながらも本格ブレークには至っていないアルバレスとベイティだ。

ベイティは、6月29日の時点ではOPS .585と、規定打席到達者の中でも最底辺に沈んでいた。しかし、それ以降は13試合中11試合で安打を放ち、直近4試合では2本塁打を記録。後半初戦のフィリーズ戦でも、相手エースのアーロン・ノラから七回にソロ本塁打を叩き出した。複数ポジションを守れるユーティリティ性も兼ね備えていることから、少なくともベンチ要員としての需要は市場にありそうだ。

一方、2023年シーズンに25本塁打をマークしているアルバレスもノラから2発のアーチを描き、今季は18本塁打ペース。右膝の半月板断裂による1ヵ月の戦線離脱がなければ、その数字はさらに伸びていたはずだ。

もしメッツが放出に踏み切るなら、彼らは優勝争いをするチームにとって間違いなく魅力的な補強ピースとなる。

内野手のベイティについては、チーム内の層の薄さを考慮しても、比較的代役を立てやすい。球団外部の複数のアナリストも「ベイティの需要はあるはずだ」と分析しているが、見合うだけのリターン(獲得できる対価)が得られるかは微妙なところだ。2019年のドラフト1巡目指名であるベイティは、あと3シーズンの保有権が残されているものの、通算1,300打席以上でOPS .657に留まっている。

一方、アルバレスの価値はさらに高い。21歳で25発を放った長打力のある若い捕手は市場で極めて希少だ。しかし彼を放出すれば、マイナー傘下に後釜がおらず、このオフのFA市場にも有力候補が少ないため、来季以降の正捕手不在という深刻なリスクを背負うことになる。

将来へのリスクを冒してでも大きなリターンを狙うのか、それとも手元に残すのか。トレード期限が迫る中、メッツ首脳陣の慎重な見極めに注目が集まる。