【プールB】注目のライバル対決、無敗同士のアメリカvs. メキシコ

March 9th, 2026

2026年ワールドベースボールクラシック(WBC)1次ラウンド・プールBで待ち望んでいたアメリカ対メキシコの一戦がついに実現する。

野球大国同士が激突するこの一戦は、9日夜(日本時間10日午前9時)にヒューストンのダイキンパークで開催される。今大会の1次ラウンドで最大級の注目を集めるカードとなる。

アメリカ代表とメキシコ代表は、ともに開幕2連勝で無敗。アメリカ代表が決勝、メキシコ代表が準決勝まで勝ち進んだ2023年に続き、今大会でも上位に進出。両者はWBCにおけるライバル同士でもある。

アメリカ代表のマーク・デローサ(51)監督は「アメリカ代表は過去2大会、メキシコ代表に苦戦した。そのことを決して忘れていない」と気を引き締めた。

両チームには、数多くのスター選手がいる。アメリカ代表は、アーロン・ジャッジ(33)、カイル・シュワーバー(33)、そして今大会初先発のナ・リーグ現役サイ・ヤング賞投手、ポール・スキーンズ(23)らが牽引する。対するメキシコ代表は、7日のブラジル戦で歴史的な猛攻を仕掛けたランディ・アロザレーナ(31)、アレハンドロ・カーク(27)、ジャレン・デュラン(29)、ジョナサン・アランダ(27)らが中心となる。

アメリカ代表、メキシコ代表ともにこれまでの試合で大観衆を集めており、ヒューストンの熱気は最高潮に達する。

メキシコ代表ベンジー・ギル監督(53)は「球場は間違いなく満員になる。アメリカとメキシコのファンで埋め尽くされ、メキシコが強豪に挑む素晴らしい一戦になる」と語った。

この試合の勝者はプールBで1位通過に近づき、準々決勝進出を決める絶好の位置につく。敗者は準々決勝進出の望みをつなぐため、最終戦のイタリア戦で必ず勝利しなければならない。

ギル監督は「かつてはライバル関係ですらなかったはずだが、今やライバルとなった。アメリカのライバルは日本やドミニカ共和国、プエルトリコであるべきかもしれない。だが、メキシコが強くなり、この関係が生まれた」と語った。

アメリカ代表対メキシコ代表の一戦について、知っておくべき情報は以下の通り。

日時と会場:9日午後8時(日本時間10日午前10時)、ダイキンパーク(テキサス州ヒューストン)

チーム成績:アメリカ代表、メキシコ代表ともにイギリス代表とブラジル代表を倒し、プールBで開幕2連勝。アメリカ代表は6日のブラジル戦に15−5で勝利。主将のジャッジがWBC初打席で本塁打を放った。7日のイギリス戦ではタリック・スクーバル投手(29)が登板し、シュワーバーが打席で快音を響かせ、9−1で勝利した。

メキシコ代表は6日の開幕戦でイギリスに8−2で快勝。ジョナサン・アランダ選手(27)が八回に勝ち越し本塁打を放った。8日のブラジル戦には16−0で大勝。これはWBC史上3番目の得失点差となった。

先発予定投手:マニー・バレーダ投手(37、メキシコ)vs. ポール・スキーンズ投手(23、アメリカ)

この試合の重要性:勝利したチームは3勝0敗となり、1次ラウンドを1試合残すことになる。アメリカ、メキシコ、イタリアの3チームが3勝1敗で並ぶ可能性があるため、勝利しても準々決勝進出が確定するわけではない。しかし、勝ったチームがプールBの主導権を握り、首位通過の最有力候補となる。

アメリカ、メキシコのどちらにとっても、敗戦が即座に致命傷になるわけではない。2勝1敗となっても、1次ラウンド最終戦のイタリア戦に勝利すれば、勝ち進むことができる(アメリカ対イタリアは10日、メキシコ対イタリアは11日)。しかし、早期敗退の危機にさらされることで重圧は極めて大きくなる。対戦相手のイタリアも、今大会を2勝0敗としている好チームだ。

対戦成績:両チームのWBCでの因縁は古く、メキシコがこのライバル対決で優位に立っている。9日の試合を前にアメリカとメキシコはWBCで過去4回対戦しており、メキシコが3勝1敗と勝ち越している。

2023年大会の1次ラウンドでは、ジョーイ・メネセス(33)が2本塁打、アロザレーナが3安打を放つ活躍。メキシコ代表が11−5でアメリカ代表に圧勝した。なお、この時は両チームとも準々決勝に進出している。2013年大会では、エイドリアン・ゴンザレスの本塁打が決め手となり、メキシコ代表が5−2で勝利した。さらに、2006年の第1回大会の2次ラウンド最終戦でも、メキシコ代表が2−1でアメリカ代表を破った(そのため、日本代表が2次ラウンドを逆転突破)。これにより、デレク・ジーター、ケン・グリフィーJr.、チッパー・ジョーンズ、アレックス・ロドリゲスらを擁した当時のアメリカ代表は、準決勝進出を逃す結果となった。

WBCにおいて、アメリカ代表がメキシコ代表に唯一勝利したのは2006年大会の1次ラウンド。2−0で勝利している。この時はジェイク・ピービーが圧倒的な投球でチッパー・ジョーンズとデレク・リーに値千金の本塁打が飛び出した。