鈴木誠也、両リーグ最速の75打点をマーク

カブスはカージナルスに逆転負け

July 5th, 2025

カブス6-8カージナルス】シカゴ/リグレー・フィールド、7月5日(日本時間6日)

4連勝中のナ・リーグ中地区首位・カブスと4連敗中の同地区3位・カージナルスという同地区ライバル対決は、カージナルスが2点を追いかける八回に5得点のビッグイニングで鮮やかな逆転勝利を飾った。

なお、鈴木誠也は追い上げのタイムリー二塁打を放ち、打点トップの75打点をマーク。同僚の間からはオールスター選出を望む声もあがっている。

カージナルスがマシュー・リベラトーア、カブスがブルペンデーというマッチアップで始まったこの試合、初回、カージナルスはトーマス・サジェシーのタイムリーで2点を先制する。その後、二回にカブスはマイケル・ブッシュ、四回にカージナルスはノーラン・ゴーマンのソロ本塁打で1点ずつ加点。カブスは四回にチャンスを作って内野ゴロの間に1点をかえし、さらに六回にはニコ・ホーナーのタイムリーと暴投で4-3と逆転に成功した。

七回にはカーソン・ケリーにもソロ本塁打が飛び出し、カブスはリードを2点に広げ、逃げ切りを図ったが、今季ここまで安定感抜群だったブラッド・ケラーがカージナルス打線につかまった。アレック・バーレソンにソロ本塁打、ゴーマンにタイムリーを浴び、さらにヨヘル・ポゾに勝ち越しの3ラン本塁打を被弾。5失点を許したカブスは、八回に鈴木のタイムリー二塁打で追い上げたが、反撃もそこまで。8-6でカージナルスに敗れた。

カブスの鈴木誠也は「3番・DH」でスタメン出場して4打数1安打1打点。今季の打撃成績は打率.261、24本塁打、75打点、OPS.869となっている。そして八回のタイムリー二塁打で、シーズン75打点をマークし、両リーグ通じてトップに立った。2023シーズンに記録したキャリアハイの74打点を前半戦の内に更新してしまった。

自身初となるシーズン100打点、そしてピート・アロンソやエウヘニオ・スアレスといった同リーグのライバルを振り切っての打点王タイトルに向け、期待は高まっている。そして、もう一つの期待は、あすロースターが発表されるオールスターゲームへの選出だ。

既にファン投票でオールスターのスタメンに選出されているピート・クロウ=アームストロングは「鈴木誠也は絶対にオールスターに選ばれるべき」と、兄貴分の鈴木の選出に太鼓判を押した。そしてクロウ=アームストロングと同じくスタメンを務めるカイル・タッカーも「彼はリーグ屈指の打者の一人だ。アトランタ(オールスターの開催地)でも一緒にプレーしてくれるといいな。彼は今年ずっと素晴らしい活躍を見せている」と、鈴木の選出を望んだ。

しかし、本人の視界に入っているのはオールスターではない。鈴木はクロウ=アームストロングのコメントについて尋ねられると、「大丈夫です。もちろん、選ばれたら出場したいですが、今はポストシーズン進出を目指しています。それが一番重要です」と通訳を介してコメントした。