【ダイヤモンドバックス4-8カブス】シカゴ/リグレーフィールド、5月3日(日本時間4日)
カブスはリグレーフィールド特有の環境を理解し、時にはそれを武器にする。この日のように強風が吹き荒れる時はその典型だ。実際、カブスの指揮官となって間もない頃、クレイグ・カウンセル監督は「予測不能さを強みに変える」ことを説いてきた。この日の勝利は、その考えがまさに表れていた。
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「リグレーでは確かに変なプレーが起きる。でもシーズンを通して見ると、それは自分たちに有利に働くと思う。カウンセル監督が来てからずっと強調しているのは、この球場を支配して自分たちのものにすること、どんな試合展開でも受け入れることだ」と二塁手ニコ・ホーナーは語った。
この勝利でカブスは本拠地11連勝を達成。この地での連勝としては、2008年の14連勝以来最長となった。今季は本拠地での成績が14勝5敗、防御率2.98(4位)、得点101(4位)、OPS.796(5位)といずれもリーグ上位に位置している。
前日のように風が吹き込み、寒さが増して投手有利になる日もある。今永昇太はその条件を生かして2-0の勝利を収めた。一方でこの日は風が外野へ強く吹き抜け、試合開始前から投手の心理に影響を与えるような環境だった。
「経験から言えるのは、リグレーではヒットがアウトになることもあれば、その逆もある。毎日状況が違う。でもそれに左右されてはいけない。攻め続けるしかない。何かは起きるものだ」と左腕マシュー・ボイドは語った。
この日の勝利は、カブスがこの球場で学んできたことをどう実戦で生かしているかを示すものだった。
例えば二回、マイケル・ブッシュがメリル・ケリーの球を中堅へ打ち上げた。一見すると平凡なフライだったが、ホーナーの言葉通り「リグレーのポップフライは独特」だ。
それを理解していたブッシュは全力疾走。中堅手ホルヘ・バロサは急いでダイビングキャッチを試みたが、打球は芝に落ち、ヒット確率3%とされる打球が二塁打となった。
「スコアだけ見れば関係ないように見えるが、すべてのプレーに意味がある。この球場の特徴の一つだ。今日は難しい試合になると思っていた」とカウンセル監督は語った。
このプレーをきっかけにカーソン・ケリーの適時打が生まれ、打線が動き出した。三回にはルーキーのモイセス・バジェステロスの打球が風に乗り、逆方向への2ランで逆転。また、ブッシュは五回に3点三塁打を放ち、計4打点を挙げた。
六回にはホーナーがこの球場での経験を生かしたプレーを見せた。
一塁走者のコービン・キャロルが盗塁を試みた場面で打球は上空へ。二塁手のホーナーは一度、二塁へ戻るそぶりをみせてから方向転換して捕球し、一塁でキャロルを刺した。
「キャロルを一瞬迷わせて足を止めさせた。素晴らしい判断だった」とボイドは語った。
ホーナーは、風が吹き込む日なら、ブッシュはもっと一塁寄りで処理していたかもしれないと振り返った。
「風が外に吹いているときは、後ろに抜けそうな打球には思い切って回り込むようにしている。長くプレーしていても新しい発見があるのは面白いし、ああいうアウトを取るのは楽しい」とホーナーは語った。
ダイヤモンドバックスにとっては、この球場を離れられるのは救いだろう。一方でカブスは、それを自分たちの武器に変えつつある。
「ここはメジャーで最高の球場だ」とボイドは笑顔で語った。
