パドレスの右腕、マイケル・キング(30)は球団と本人の契約延長において、自分側の選択権を辞退し、フリーエージェント(FA)となった。事情に詳しい関係者が2日(日本時間3日)、MLB.comへ明かした。
フアン・ソト(現メッツ)のトレードで加入して以降の過去2シーズンをサンディエゴで過ごしたキングは、球団側の契約延長選択を受け入れていれば1500万ドル(約22億8000万円)を受け取っていたが、辞退したためパドレスからキングに375万ドル(約5億7000万円)が支払われる。
この判断自体は想定通りで、次の手続きが焦点になる。パドレスは6日までにキングへクオリファイングオファーを提示するか決める必要がある(今オフの額は2205万ドル=約33億5000万円)。提示された場合、キングは受諾するかどうかを1週間以内に決める。
キングはフリーエージェント市場でより大きな契約を得られる見込みが高く、そのクオリファイングオファーも辞退する可能性がある。そうなれば、パドレスはドラフト指名権を得る。2025年にラグジュアリータックス(チーム総年俸2億4100万ドル=約366億円をオーバーするとぜいたく税の対象)を超過しているため、その指名権はドラフト4巡目の後に与えられる。
右腕ディラン・シース(29)についても同じ決断を迫られている。シースもクオリファイングオファーを辞退する公算が大きい。ただし両右腕とも、2025年が不本意に終わったため、自分本来の力を証明してFA市場に出るために2026年は残留する可能性もわずかに残る。
マイケル・キングの不振は主に負傷によるものだった。夏場に約3カ月半離脱し、当初は長胸神経の問題で右肩の筋力に影響が出て、その後は復帰を急いだ際に膝を痛めた。キングは開幕投手を務め、最終的に15先発、防御率3.44で終えた。
シースとキングの2人がFAで退団すれば、パドレスの先発ローテーションには重大な不確定要素が残る。ニック・ピベッタはエース格として戻り、ジョー・マスグローブはトミー・ジョン手術からの復帰が見込まれるが、その先は不透明だ。
ダルビッシュ有(39)は契約が3年残っているが、将来の方針を最終決定していない。2026年の39歳シーズンに復帰するとしても、今季は右肘の問題で前半のほとんどを欠いたため、健康面の不安は残る。ランディ・バスケスはローテ後方の先発として計算できるが、その他の層は薄い。
パドレスからはキングとシースのほか、ルイス・アライズ、ロベルト・スアレス、ライアン・オハーン、ホセ・イグレシアス、ネスター・コルテスがFAで退団する可能性がある。
