2025年シーズン終了後、マイク・シルトは引退を表明し、パドレス監督退任を発表した。57歳の指揮官はパドレスで一定の成功を収めていただけに、このニュースは大きな驚きをもって伝えられた。
しかし、シルトが球界から長く離れることはなかった。
26日(日本時間27日)にMLB.comが関係者から得た情報によると、オリオールズはシルトを上級レベルの育成担当コーディネーターとして採用する方針を固めたという。また、関係者の情報によれば、サミュエル・ベガが内部昇格し、下級レベルの育成担当コーディネーターに就任する見込みだ。
これらの動きはまだ、球団からは正式に発表されていない。
シルトは2年間パドレスの監督を務め、183勝141敗を記録。2年連続でポストシーズンに進出したが、昨年は地区シリーズでドジャースに敗れ、今年はカブスとのワイルドカードシリーズで敗退した。
パドレスとの契約は2027年シーズンまで残っていたが、退任表明の文書で「野球シーズンの過酷な日々が精神的にも肉体的にも感情的にも深刻な負担を強いている」と述べ、引退を決断。その後、パドレスの新監督には元投手のクレイグ・スタメンが就任した。
2018~21年にはカージナルスの監督を務め、252勝199敗を記録。チームをポストシーズンに3度導き、2019年には最優秀監督賞を受賞した。その年、カージナルスは91勝71敗で地区優勝。ただし、リーグ優勝決定シリーズでナショナルズに敗れた。
ノースカロライナ州シャーロット出身のシルトは、2004年からカージナルスに在籍し、地域スカウトやマイナーの監督も含め、様々な役職を歴任した。オリオールズのマイク・エライアス編成本部長も2007~2011年にカージナルスでスカウト部門に在籍しており、両者は当時の関係があったとみられる。
ベガは2021年11月からオリオールズのラテンアメリカ・フィールドコーディネーターを務めてきた。現在29歳で、2017~18年にはノーザンイリノイ大学で内野手としてプレーした。
2024年にはオリオールズの「カル・リプケンSr.選手育成賞」を受賞。主にラテンアメリカ系の有望株たちを指導し、ドミニカ共和国にある球団の選手育成施設に勤務経験もある。
シルトとベガが新しい役割でどのような責任を担うのかはまだ明らかになっていない。しかし、シルトはマイナー3Aノーフォークと2Aチェサピーク、ベガはハイAフレデリックと1Aデルマーバを担当することになると思われる。
