パドレスのシルト監督が電撃退任&引退

昨年10月に2027年まで契約を延長したばかり

October 13th, 2025

パドレスのマイク・シルト監督が13日(日本時間14日)、退任し引退することを発表した。関係者によれば、11日(同12日)時点ですでに球団に退任の意向を伝えており、その後、13日(同14日)に本人とパドレスが正式に発表した。特にこの2年間は、球団史上でも屈指の成功を収めていただけに、突然の引退は大きな衝撃をもって受け止められた。

サンディエゴ・ユニオントリビューン紙が入手した書簡の中で、シルトはこう綴っている。

「重くも満ち足りた気持ちで、サンディエゴ・パドレスの監督を退任することをここに発表します。この決断はシーズン中から考えていたことであり、この10日間でようやく心の整理がつきました。

私は、ピーター・サイドラー氏(元パドレス会長、2023年没)の『サンディエゴにワールドシリーズ優勝を』という願いを実現するため、全身全霊を捧げました。最終的な目標には届かなかったものの、選手たち、スタッフ、そして組織全体が過去2年間で成し遂げたことを誇りに思います。

長いシーズンの過酷な戦いは、私の心身に大きな負担となってきました。これまで常に他者のために尽くしてきましたが、これからは自分自身を大切にし、自分の意思で一歩退くときだと思います」

昨年10月にシルトは2027年までの契約延長に合意したばかりだったため、今回の発表は一層の驚きをもって受け止められた。2023年シーズン終了後に監督に就任し、パドレスを2005〜06年以来となる2年連続のポストシーズン進出へと導いた。さらに、球団史上初となる2年連続シーズン90勝も達成している。

ただし、ポストシーズンでは、いずれの年も敵地で敗れた。2024年はナ・リーグ地区シリーズ第5戦でドジャースに、2025年はワイルドカードシリーズ第3戦でカブスに敗退している。それでも、シルトはパドレスの正式な監督として球団史上最高の勝率(.565)を残した。2年間の通算成績は183勝141敗、ポストシーズンでは5勝5敗だ。

ゼネラルマネージャーのA.J.プレラー氏は声明で次のように述べた。

「マイクの輝かしいキャリアを称えるとともに、過去4年間にわたる彼のパドレスとサンディエゴ地域への多大な貢献――連続90勝シーズン、2年連続のポストシーズン進出――に心から感謝します。彼の野球への献身と情熱は、球団に長く影響を残すでしょう。新たな人生に幸運を祈ります。私たちは2026年のワールドシリーズ制覇を目標に、新監督の選定を即座に開始します」

プレラーGMは14日(同15日)にメディア対応を行う予定だ。

次期監督は、パドレス球団史上24人目、そしてプレラー体制(2014年8月就任)では6人目の監督となる。シルトを含む直近3人の監督はいずれも2年間で任期を終えている。なおシルトは、カージナルスで4シーズン監督を務めた後、2年間パドレスのアドバイザーとして在籍していた。

シルトは書簡の中でこう綴っている。

「私にこのチームを託してくれたパドレス、ピーター・サイドラー氏とその家族、エリック・グループナー氏、A.J.プレラー氏、そしてスタッフの皆さんに深く感謝しています。私はチームを前進させることができたと確信しています。

しかし、何よりも感謝しているのは選手たちです。サンディエゴの人々がパドレスの選手たちを誇りに思うのは当然のことです。彼らは品格を持って行動し、献身的で、ワールドシリーズ制覇という共通の目標に向かう素晴らしい集団です。彼らを愛していますし、本当に寂しくなります!!」

次期監督が引き継ぐパドレスは、ポストシーズンを狙える実力を持ちながらも課題も多い。ナ・リーグ西地区での競争は依然として厳しく、主力の一部は今オフにFAとなる見込みだ。どこまで補強に動くことができるのかも不透明である。

それでも、プレラーGMは過去6年間、巧みな戦略で常に競争力あるチームを構築してきた。今冬も同様にチームを再構築し、その陣容を率いる最適な指揮官を見つけ出すだろう。