オホッピー、トラウト、スズキ新監督の慈善&地域貢献活動

November 25th, 2025
Courtesy of Los Angeles Angels

サンクスギビングを数日後に控え、いよいよホリデーシーズンが本格化している。そこで、年間を通じて地域に還元しているエンゼルスと選手たちの慈善活動に注目したい。

以下は、このシーズンに行われた、あるいはこれから予定されている主な活動を紹介する。

野球と科学のワークショップ
エンゼルスは11月16日に第2回「サイエンス・オブ・ベースボール」をエンゼルスタジアムで開催し、地元の4年生450人を招待した。エンゼルスは「サイエンス・オブ・スポーツ」およびトヨタと提携し、子どもたちにSTEM(科学・技術・工学・数学)が野球とどのように関わっているかを教え、子どもたちは、球場での楽しい実験やゲームを通じて、スポーツにどれだけSTEMが関わっているかを体験する。

子ども向け歯科健康クリニック
エンゼルスは11月14日、小学生250人以上を対象に、エンゼルスタジアムで歯科クリニックを開催。子どもたちは無料で歯科検診を受け、口腔健康の大切さを学んだ。Tシャツや歯ブラシが配られ、フェイスペインティングなども実施して子どもたちを楽しませた。

Courtesy of Los Angeles Angels

子ども向けホリデーパーティー
エンゼルスは12月に第19回「キッズ・ホリデーパーティー」をエンゼルスタジアムで開催する予定。昨年は、地元の非営利団体から600人以上の子どもたちが参加し、球場のフィールドでイベントが行われた。フィールドには複数のアクティビティステーションが設置され、子どもたちはサンタからパジャマ、エンゼルスの帽子やキャンディ、新しいおもちゃを受け取った。

Courtesy of Los Angeles Angels

オホッピーのチャリティボーリング大会
キャッチャーのローガン・オホッピーは今季、「人格や地域貢献、慈善活動など、フィールド内外で野球を体現した選手に贈られる」名誉あるロベルト・クレメンテ賞のクラブ推薦選手に選ばれた

オホッピーはシーズンを通じて多数の病院訪問を行い、「プレイヤーズウィークエンド」には2年連続でミラー・チルドレンズ&ウィメンズ・ホスピタル・ロングビーチの患者たちのサインが入ったキャッチャープロテクターを使っている。

オホッピーは、父親が白血病を経験したことから、病院の患者とつながり喜びを届けることを使命としている(父親は現在、がんは完治)。

オホッピーは白血病・リンパ腫協会など複数の団体を支援しており、9月7日には第2回チャリティボーリング大会を開催し、参加費などを地元団体に寄付している。

カート・スズキ・ファミリー財団
新監督のカート・スズキは、ファミリー財団を設立し、出身地のハワイ、そして進学した大学のある南カリフォルニアなどの地域社会への還元を積極的に実施。特に、2023年のラハイナの火災で被害を受けた母島マウイへの支援に力を入れている。

マウイの復興資金を募る活動のほか、最近ではハワイの恵まれない子どもたちを日本に招く文化交流野球旅行をスポンサーしている。1月31日には、火災で被災した人々への支援や、マウイの少年野球選手への野球用具・ウェア提供のための資金を集めるイベントをマウイで開催する予定。

マイク・トラウトのメンタルヘルス支援活動
スーパースターのマイク・トラウトは、ロベルト・クレメンテ賞の候補に4度選ばれた経歴を持つ。2018年に義兄を自殺で亡くした経験から、メンタルヘルスや自殺予防への意識向上に取り組んでいる。3度のア・リーグMVP受賞経験のあるトラウトは、2023年にメンタルヘルスの啓発や支援活動を推進するMLBの公式大使に就任し、MLB Togetherキャンペーンの一環として、南カリフォルニアや出身地ニュージャージー州で年間を通じて数多くの慈善活動に参加している。

その他の慈善活動
エンゼルスはオークションを通じて基金の資金を集めるほか、読書推進イベントや野球体験イベント、病院や学校でのクリニック、ソフトボール教室、チャリティーイベントなどさまざまな活動を行っている。また、奨学金や教育支援も実施しており、大学奨学金や中学生向け奨学金、学校支援プログラム、軍人支援、学用品支援なども行っている。