「ウィル・スミス」がWS6連覇!

November 2nd, 2025

ドジャース5-4ブルージェイズ】トロント/ロジャースセンター、11月1日(日本時間11月2日)

野球界には、信じられないような「珍記録」がいくつも存在する。

例えば、殿堂入り選手スタン・ミュージアルは、キャリア通算で本拠地・敵地の両方で、ちょうど1,815安打を記録した。さらにクリス・デービスは、2015年から2018年まで4年連続で打率.247だった。

そんな野球史に、また新たな記録が刻まれた。11月1日のワールドシリーズ第7戦、ドジャースがブルージェイズに勝利し、球団史上9度目、6年間で3度目、そしてMLB25年ぶりの連覇を達成した。そして、その瞬間、「ウィル・スミス」という名の選手が6年連続でワールドシリーズ優勝リングを手にしたのだ。

ドジャース捕手のウィル・スミスにとっては、これが3つ目のリングとなった。延長11回には、シェーン・ビーバーから勝ち越し本塁打を放ち、この一発が決勝点となった。スミスは今シリーズで2本塁打を放ち、出場した3度のワールドシリーズすべてで本塁打を記録している。

スミスは、2020年の短縮シーズンでレイズを下して初のタイトルを獲得し、2024年にはヤンキースを破って2度目の栄冠を手にした。そして今回、1998~2000年のヤンキース以来となる連覇を成し遂げた。

では、1度目と2度目の間の3シーズンはどうなっていたのか。その期間にも、もうひとりの「ウィル・スミス」がタイトルを獲得していた。

そのウィル・スミスは左投げの救援投手で、2024年にロイヤルズでプレーしたのを最後に12年間のMLBキャリアに幕を下ろした。2021年から2023年にかけて3年連続で異なるチームの一員としてワールドシリーズ制覇を経験した、MLB史上初の選手で、2021年はブレーブス、2022年はアストロズ、そして2023年はレンジャーズでそれぞれリングを手にした。