史上屈指の名勝負となったワールドシリーズが終わり、FA市場も開幕、GM会議も間近に迫っている。そこで今回は、2026年シーズンを見据えた『最初の』パワーランキングをお届けしたい。春までにまだ多くの出来事があると思うが、現時点での30球団の立ち位置を確認するには絶好のタイミングだ。
このランキングは例年通り、記事末尾に名前のあるMLB.comの寄稿者たちによって作成されている。ランキングそのものに不満があれば寄稿者全員へ、コメントの内容への不平不満は筆者へお願いします
※各チーム名の後ろの数字は、2025年レギュラーシーズン終了時点の最終パワーランキングです。
1位 ドジャース(3位)
ドジャースは2年連続でワールドシリーズ制覇。多くの人が予想した通りではあったが、あのような形で達成するとは誰も思っていなかっただろう。圧倒的というより「なぜ勝てているのか」と思う場面もあったが、それでも勝ち切るのが彼ら。確かに主力は高齢化し、穴もあるが、補う方法を見つけるのがドジャースの常套(じょうとう)手段だ。
2位 ヤンキース(2位)
アーロン・ジャッジがまた1歳年を重ねるが、いまだワールドシリーズ優勝はなし。ブロンクスでは時計の針が少しずつ大きな音を立てている。ゲリット・コールが復帰するのは朗報だが、今オフ最も緊張感を抱えている球団の一つだ。
3位 ブルージェイズ(4位)
痛ましい形でのワールドシリーズ敗北からチームもファンも、今は壊れたピースを拾い集める段階だ。まず最初の課題はボー・ビシェットを残留させるかどうか。ただ、仮に去っても、まだ戦力は十分残っている。
4位 メッツ(13位)
またもや歴史的かつ苛立たしい終盤の崩壊があったが、才能は健在だ。スター選手に加え、成熟しつつある有望なファームも抱える。投手陣には依然として課題があるが、体制は整っている。今オフは積極的な動きが期待される。
5位 マリナーズ(6位)
ブルージェイズの悲劇の陰で、マリナーズも球団史上初のワールドシリーズ進出を逃した悔しさが残る。だが彼らはまちがいなく復活するだろう。今度はカル・ローリーが誰も驚かせないほどの存在になっているだろう。
6位 レッドソックス(8位)
若手の才能が一斉に開花しつつある。アレックス・ブレグマンを残すかどうかが注目だが、いずれにせよ球団は新たな黄金期に突入しているように見える。
7位 フィリーズ(2位)
カイル・シュワーバー、J.T.リアルミュート、レンジャー・スアレスなどFAの行方が焦点。だがブライス・ハーパーが健在である限り、このチームは常に「今すぐ勝ちにいく」だろう。
8位 カブス(5位)
カイル・タッカーが移籍するかもしれないが(確定ではない)、若手が成長し戦力層が厚くなっている。それでも、投票でブルワーズより上に来たのは驚きだ。
9位 ブルワーズ(1位)
昨季は球界最高勝率だったが、2026年はやや現実的な位置づけ。とはいえ、そう言われるのは2025年の前も同じだった。地区3連覇中の常勝軍団がまたもや予想を裏切る可能性は十分ある。
10位 アストロズ(12位)
2025年でついに連続ポストシーズン出場が途切れた。課題は多いが、ヨルダン・アルバレスが1年フル稼働できるというだけで、大きなスタート地点となる。
11位 パドレス(11位)
すでに波乱のオフシーズンを迎えているが、この球団ではこれが平常運転だ。スター選手も健在で、ファンも情熱的だ。
12位 タイガース(10位)
「タリク・スクーバルをトレードするか?」が今オフ最大のテーマだろう。その決断が球団の未来、そして2026年の方向性を大きく左右する。
13位 ブレーブス(23位)
ほぼすべてが裏目に出た壊滅的なシーズン。だがウォルト・ワイス監督の昇格など、チームは“2025年は単なる一過性の失敗”と見ている。正しいかどうかは来季に分かる。
14位 レンジャーズ(16位)
スキップ・シューマッカー新監督の就任は大成功の可能性を感じさせる。才能あるチームに『あと一押し』を与えられる人物だ。健康体さえ維持できれば上位争いは確実。
15位 オリオールズ(24位)
もう「我慢の時」は終わりだ。2014年以来プレーオフ勝利なしで、昨季はシーズン負け越し。だがクレイグ・アルベルナズ新監督のもとで再浮上できるだけの才能は十分ある。
16位 ジャイアンツ(18位)
大学野球界のテネシー大学監督トニー・ビテロを抜擢した大胆な人事が話題。これは革新的なのか、リスクが高いのか?バスター・ポージー体制の未来を占う動きでもあり、目が離せないチームだ。
17位 ダイヤモンドバックス(15位)
シルバースラッガー3人受賞が示す通り打撃力は高いが、2025年は不本意な結果に終わった。2026年は投手陣がケガから復帰する見込みで、あとはすべてを噛み合わせられるかどうかにある。
18位 レッズ(14位)
2025年に久々のポストシーズン進出も、未勝利で終了。エリー・デラクルーズが期待されているようなMVP級ブレイクを果たせるかが最大の鍵。
19位 ガーディアンズ(9位)
歴史的な終盤の快進撃でポストシーズン入りしたが、短期決戦で敗退。それでもホセ・ラミレスが健在でAL中地区にいる限り、常にチャンスはある。
20位 レイズ(19位)
2026年は再びトロピカーナフィールドに戻る。仮本拠地のジョージ・M・スタインブレナー・フィールドでの1年は興味深かったが、AL東地区はさらに激戦区となりそう。
21位 ロイヤルズ(17位)
トレード期限で積極的に動いたが、成果は限定的に見える。ボビー・ウィットJr.中心のチームだが、攻撃力強化が急務になるだろう。
22位 カージナルス(21位)
今オフ最も注目される球団の一つ。ハイム・ブルーム新球団社長が就任し、大きな決断を下す見込みだ。ノーラン・アレナドやソニー・グレイの放出に加え、ブレンダン・ドノバンやラーズ・ヌートバーの去就も不透明。
23位 アスレチックス(22位)
投手補強が急務だが、チームコントロール下の若い打者が非常に多い。ニック・カーツを筆頭に有望株が揃う。あとは投手陣をどう整えるか。
24位 ツインズ(27位)
トレード期限での大量放出は痛手だったが、将来のためには必要な一歩だった。その『将来』は、今まさに始まらなければならない。
25位 エンゼルス(25位)
最後に勝ち越したのはもう10年以上前。2019年以来、マイク・トラウトがチームで最高のWARを記録している。新監督カート・スズキにとって、「エンゼルスとは何か」を問うシーズンになるだろう。
26位 ナショナルズ(28位)
若手主体で「そろそろ上がる」と言われ続けているが、未だ上がらず。ジェームズ・ウッドら若手の安定感がカギ。スターの片鱗は見せるが、まだ完全ではない。
27位 パイレーツ(26位)
おそらくNLサイ・ヤング賞を受賞するのポール・スキーンズを擁するが、その他は薄い。スキーンズが圧倒的かつ安価なうちに勝つ方法を見つけることが今オフの課題になるだろう。
28位 マーリンズ(20位)
シーズン中盤までは盛り上がったが終盤で失速。ただしカイル・ストワーズを中心とした若手打線は再び他球団を驚かせる可能性がある。
29位 ホワイトソックス(29位)
昨季は明確に改善が見られたが、まだ「良いチーム」とは言い難い。それでも再建の核となる選手が育ちつつあり、ファンも静かに希望を抱き始めている。
30位 ロッキーズ(30位)
新たにポール・デポデスタが球団社長に就任。かなり異例の人事だが、『型破りさ』こそ今のロッキーズに必要なものだ。新しい視点が、悪い方向に行くことはないだろう。
投票者:Nathalie Alonso, Jason Catania, Mark Feinsand, Daniel Feldman, Doug Gausepohl, Will Leitch, Travis Miller, Brian Murphy, Arturo Pardavila, Andrew Simon, Zac Vierra.
