宿敵同士の大一番、スター選手の古巣凱旋、ア・リーグ優勝決定シリーズの再戦――。今週もMLBでは注目カードが目白押しだ。
8月24日(日本時間25日)の週に注目したい5カードを紹介する。
レンジャーズ対ホワイトソックス
3試合(24~26日)
今季の対戦成績: 後半戦序盤にアーリントンのグローブライフフィールドで対戦した際は、ホワイトソックスが2勝1敗で勝ち越した。カブスが7月20日の初戦を10-3、最終戦を4-2で制し、第2試合はレンジャーズが10-0で勝利した。
注目点: 両チームとも、数年ぶりの地区優勝を目指している。レンジャーズは2023年にワイルドカードから勝ち上がってワールドシリーズを制覇したが、ア・リーグ西地区で優勝したのは2016年が最後だ。一方、ホワイトソックスはア・リーグ中地区で3.5ゲーム差をつけて首位に立ち、2021年以来となる地区優勝を目指している。
注目選手: 素晴らしいシーズンを送っているホワイトソックスの内野手ミゲル・バルガスだ。この日の試合前時点で29本塁打、OPS.854を記録。8月の20試合では打率.274、出塁率.413、長打率.589を残している。2024年の三角トレードでドジャースから加入すると、今季ついにその才能を開花させ、強力打線の中心を担っている。
カブス対ダイヤモンドバックス
3試合(24~26日)
今季の対戦成績: 5月上旬にダイヤモンドバックスをリグレーフィールドに迎えた際、カブスは6-5、2-0、8-4で3連勝を果たした。シカゴが前回チェイスフィールドを訪れた2025年シーズン序盤の4連戦は、2勝2敗だった。
注目点: この両チームはポストシーズンでも対戦する可能性がある。カブスは現在、ナ・リーグのワイルドカード第1枠を確保しながら、中地区でブルワーズを逆転することを目指している。一方のダイヤモンドバックスは、ワイルドカード第3枠を保持する同地区のパドレスに2ゲーム差で追っている。今シリーズは、プレーオフ対決の前哨戦になる可能性がある。
注目選手: 2026年ナ・リーグMVPをドジャースの大谷翔平と争うピート・クロウ=アームストロングだ。カブスの中堅手は8月にOPS1.051を記録し、直近7試合では先頭打者本塁打3本とサヨナラ弾を含む6本塁打を放っている。フィールディング・ラン・バリュー(守備得点価値)はMLB最高の+24。メジャー4年目にして攻守の才能を完全に開花させている。
ドジャース対タイガース
3試合(28~30日)
前回の対戦: 両チームの対戦は、2025年の開幕シリーズ以来で、その時はドジャースがホームで3連勝した。第2戦では、ムーキー・ベッツが延長10回に逆転サヨナラ3ランを放った。
注目点: タリク・スクーバルがデトロイトへ凱旋する。22日のパイレーツ戦でドジャース移籍後4度目の先発登板を終えた左腕は、次回はコメリカパークで古巣を相手に投げる予定だ。トレード期限前にザイア・ホープ、リバー・ライアン、ブレイディ・スミスとの交換で加入し、ドジャースでは24イニングで防御率3.38を記録している。
注目選手: 打撃好調のタイガース内野手コルト・キースだ。7月以降は三塁、一塁、DHを務めながら打率.312、OPS.915を記録している。左打者のため、スクーバルやブレイク・スネルが相手の試合では先発しない可能性が高い。それでも代打では危険な存在であり、右投手に対しては常に脅威となる。
レッドソックス対ヤンキース
4試合(28~30日)
今季の対戦成績: MLB最大のライバルである2球団は、ともに良くも悪くもイベントの多いシーズンを送っている。ヤンキースは4月下旬にフェンウェイパークでレッドソックスをスイープし、6月上旬にブロンクスで行われた2試合は1勝1敗だった。しかし、ボストンが6月24日から27日までフェンウェイでの4連戦をスイープして反撃し、今季の対戦成績では5勝4敗とリードしている。
注目点: 勢いに乗るレッドソックスは、ア・リーグ東地区で宿敵に追いつけるのか。ボストンは首位レイズと6ゲーム差、ヤンキースとはわずか3ゲーム差だ。6月に雨天中止となった試合の振り替えによる29日のダブルヘッダーを含む今シリーズで2勝すれば、レッドソックスはシーズンの直接対決で勝ち越しを決める。現時点の順位なら、両チームは2年連続でワイルドカードシリーズで対戦することになる。
注目選手: ボストンの強打コンビ、ウィルヤー・アブレイユとウィルソン・コントレラスだ。アブレイユはオールスター以降に11本塁打を放ち、MLB3位タイ。キャリア最高のシーズンを送るコントレラスも、後半戦にOPS.934を記録しており、100打席以上のア・リーグ打者では4位に入る。レッドソックス打線の中軸を担う2人は、球団記録に並ぶ15連勝に大きく貢献した。今シリーズでもヤンキース投手陣にとって危険な存在となる。
マリナーズ対ブルージェイズ
3試合(28~30日)
今季の対戦成績: 7月3日から5日までシアトルのT-モバイルパークで行われた前回のシリーズは、完封試合が続いた。ブルージェイズが初戦を2-0で制した後、マリナーズが11-0、4-0と連勝してシリーズを勝ち越した。
注目点: 昨年10月にア・リーグ優勝決定シリーズで激闘を繰り広げたが、今季は期待ハズレのシーズンとなっている。ワールドシリーズでドジャースに敗れたブルージェイズは、直近で調子を上げながらも64勝68敗で、ア・リーグ東地区首位と14ゲーム差。マリナーズは62勝69敗でア・リーグ西地区3位となっている。両チームともワイルドカード争いは十分に射程圏内だが、ここまでの苦戦を考えると、このカードの重要性は昨年ほどではないだろう。
注目選手: ケイド・アンダーソンだ。MLB最高の投手プロスペクトは22日のカブス戦でメジャーデビューを果たし、5回2/3を投げて5三振を奪う安定した投球を見せた。2025年ドラフト全体3位指名のマリナーズ左腕は、今シリーズ中に登板する予定。ブルージェイズはブラディミール・ゲレーロJr.が脳振とうによる負傷者リストから復帰しており、比較的万全に近い打線でアンダーソンを迎える。楽しみな対戦となりそうだ。
