2026年、運気が上向く6球団、村上の加わったホワイトソックスは?

December 29th, 2025

2025年の幕を閉じ、素晴らしい年を送ったチームをたたえる一方で、そうではなかったチームは次のことを心に留めておくべきだ。1年あれば状況は劇的に変わる。

ブルージェイズが良い例だ。2025年、チームはワールドシリーズに進出し、あと一歩で優勝まで迫った。だが、2024年はどうだったか?

ブラディミール・ゲレーロJr.をトレードして一からやり直すのではないかという憶測に数カ月間耐えた末、最下位でシーズンを終えていた。

状況は急速に好転することもある。その逆もまた然りだ。

2026年が数日後に迫る中、2025年の結果に小躍りして喜んでいるわけではないが、新年に向けて楽観できるあらゆる理由を持つ6球団を見ていく。あまりうまくいかなかったシーズンの後でも、より良い明日のための種はまかれているかもしれない。

アスレチックス

2025年:76勝86敗(ア・リーグ西地区4位)

ウエストサクラメントでの1年目は、それほどうまくはいかなかった。予想されたことではあるが、結局、かなり異例の体制での1年目だったからだ。だが、86敗を喫し、プレーオフ争いにも絡めないシーズンを送るのなら、球界で最もエキサイティングな若手打者集団として台頭するような1年にしたい。

タイラー・ソーダーストロム、ジェイコブ・ウィルソン、ローレンス・バトラー、マックス・マンシー、デンゼル・クラーク、そしてもちろんニック・カーツ(昇格直後からアーロン・ジャッジのような打撃を見せたア・リーグ新人王)は、全員が25歳以下であり、今後数年間はチームの保有権下にある。そこにブレント・ルーカー(31歳、長期契約を締結済み)と、新加入のジェフ・マクニールを加えれば、球界でも興味深く、高いポテンシャルを秘めた打線の一つとなる。

もちろん、アスレチックスにはまだ投手陣の補強が必要だ。このオフシーズン、ベテラン救援投手のマーク・ライターJr.を加えた以外、まだ手をつけていない課題だ。だが、これだけの攻撃陣があれば、投手陣はそこそこで十分だ。少なくとも勝率5割は計算でき、それ以上の成績を残すチームもあるだろう。

ブレーブス

2025年:76勝86敗(ナ・リーグ東地区4位)

終わりの見えないケガの連鎖により、不運に見舞われた2024年を経て、ブレーブスは25年こそ正常に戻ると期待していた。21年にワールドシリーズを制し、その後の2年間も101勝以上を挙げたチームの復活を。だが、そうはならなかった。

またしてもケガが問題となったが、それだけではない。ブレーブスは開幕7連敗を喫し、シーズンを軌道に乗せることができなかった。それでも、投手陣の負傷は2025年を象徴するものだった。AJ・スミスショウバーを除く全員が、開幕戦までに戻ってくるはずだ。本当の問題は、主力選手に見られた攻撃力の低下が恒久的なものか、一時的なものかだ。マット・オルソン、マイケル・ハリス2世、オースティン・ライリー、オジー・アルビーズの成績は2025年に大きく落ち込んだ。ブレーブスは26年の巻き返しを期待している。

だが、チームには助けもある。(おそらく)健康なロナルド・アクーニャJr.、台頭するドレイク・ボールドウィンに加え、ジュリクソン・プロファー、キム・ハソン、新加入のマイク・ヤストレムスキーがフルシーズン稼働する。ブレーブスにかつてのような絶対的な強さは感じられないが、依然として才能にあふれている。ロベルト・スアレスを加え、ライセル・イグレシアスと再契約した救援陣は支配的になり得る。トゥルーイストパークで再び負け越しシーズンとなれば、それは衝撃だ。

ナショナルズ

2025年:66勝96敗(ナ・リーグ東地区5位)

パンデミック前以来、勝ち越しシーズンがない場合(2019年にワールドシリーズ制覇を果たしていたとしても)、それはおそらく組織を率いる新たな視点が必要な兆候だ。ナショナルズはまさにそれを手に入れた。33歳の監督、35歳の編成本部長、そして31歳のGMだ。決して「古株」ではない。

この球団の指揮を若者に任せるのは理にかなっている。なぜならナショナルズの基盤そのものが若いからだ。予想される先発ラインナップで25歳を超えているのは、わずか27歳のキーバート・ルイーズ一人だけだ。次のステップは、それら若い選手たちが飛躍することだ。ジェームズ・ウッド、ディラン・クルーズ、さらにはデイレン・ライルまでもが、まさにその準備ができていると考える理由は十分にある。

ナショナルズファンは、グラウンド上の、そして今やダグアウトやフロントの若さが、フィールドでの成功につながるのを待ち続けてきた。今年こそ、その年になるかもしれない。

オリオールズ

2025年:75勝87敗(ア・リーグ東地区5位)

このオフシーズン、オリオールズほど積極的なチームはない。それには正当な理由がある。2度の期待外れなポストシーズンと、本当に悲惨だった2025年を経て、誰もがオリオールズに貼った「未来のチーム」というレッテルには、少しカビが生え始めていた。

こうして、ピート・アロンソ、ライアン・ヘルズリー、テイラー・ウォード、シェーン・バズが加わった。さらなる補強も間違いなく行われるだろう。

オリオールズもナショナルズ同様、若手打者の一部が、スターになるべく育成されてきたその期待通りにプレーし始める必要がある。だが、危機感を抱いたフロントは、ついに若手たちにより多くのサポートを与えた。

もしもう一人、大物先発投手がボルティモアと契約すれば、オリオールズのすべてがかみ合うシーズンは2026年になると信じる理由は十分にある。

パイレーツ

2025年:71勝91敗(ナ・リーグ中地区5位)

球界最高の投手かもしれないポール・スキーンズを擁し、しかもまだ年俸調停の資格すら得ていない場合、どうするか?

10シーズン連続でプレーオフを逃した今、ついにスキーンズを中心に積極的にチームを構築しなければならない。

パイレーツにはまだやるべきことがあるが、最近の動き(ブランドン・ラウとジェイク・マンガムのトレード獲得、ライアン・オハーンとの契約)は心強いスタートだ。オハーン(OPS+ 125)とラウ(同116)は、ともに平均を大きく上回る打者としての実績がある(OPS+は100が平均)。2025年にリーグ平均以上の成績を残した打者が(打席数に関係なく)スペンサー・ホーウィッツただ一人だったパイレーツ打線にとって、これは大きなアップグレードだ。

確かに、まだパワーヒッターを加える余地はある。パイレーツは最高額の選手を獲得することはないかもしれない。だが、スキーンズに加え、有望な若手投手によるローテーションがそろっていれば、そうした選手は必要ないかもしれない。

ホワイトソックス

2025年:60勝102敗(ア・リーグ中地区5位)

村上宗隆との契約は球界関係者の多くを驚かせたが、驚くべきことではないかもしれない。ホワイトソックスは今、上昇気流に乗っているチームだ。確かに2025年は102敗したが、2024年から19ゲームも改善したことを忘れてはならない。さらに重要なのは、オールスターブレーク以降(後半戦)は借金9と健闘し、9月を通じて競争力のある戦いを見せた。

ホワイトソックスには、ミゲル・バルガス、カイル・ティール、チェイス・マイドロス、そして71試合で素晴らしい活躍を見せたコルソン・モンゴメリーなど、印象的な若手打者陣がそろっている。さらに(MLBパイプラインによる)トップ100プロスペクトがあと5人控えており、最近2026年ドラフトの全体1位指名権も手にした。

ワールドシリーズを狙えるか?

いや、違う。だが、当分の間、100敗することはないだろう。そしてア・リーグ中地区では……予想よりも早く地区優勝争いに加わるかもしれない。