【トレード:7月28日】スクーバル争奪戦加熱、レッドソックス遊撃手獲得へ本腰

July 28th, 2026

トレード期限が刻一刻と迫っている。残すところ、あと6日だ。

今回は、遊撃手の補強を狙うレッドソックス、熱を帯びるタリク・スクーバルの争奪戦、さらに先発投手をめぐるシカゴの2球団の競争など、トレード市場をにぎわせている最新の話題を紹介する。

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遊撃手の補強を狙うレッドソックス

レッドソックスは25日、投手コネリー・アーリーとの交換でナショナルズからカーティス・ミードを獲得し、すでに内野手を補強している。しかし、さらなる補強を模索しているようだ。

ここ数日の「ジ・アスレチック」「USAトゥデー」「ESPN」の報道によると、レッドソックスは遊撃手のグレードアップを目指しており、特にエンゼルスのザック・ネト、ナショナルズのCJ・エイブラムズ、アストロズのジェレミー・ペーニャ、マーリンズのオットー・ロペスに関心を示しているという。さらに、ミードがレッドソックスでのデビュー戦で死球を受けて手首を骨折したことで、トレード成立に向けた動きを一層強める可能性がある。

ただし、これらの候補をトレードで獲得するのは容易ではなさそうだ。

エンゼルスはネトへのオファーに耳を傾ける姿勢を見せているというが、今後3年以上保有できる25歳の遊撃手を急いで放出する理由はない。MLBネットワークのインサイダー、ジョエル・シャーマン(ニューヨーク・ポスト、有料購読が必要)によると、エンゼルスと交渉した他球団の幹部は、ネトの放出を完全には否定していないものの、トレード交渉では先発投手のリード・デトマーズホセ・ソリアーノを優先しているという。

ナショナルズもエイブラムズへのオファーを検討する姿勢だと報じられている。ただし、FAまでの期間はネトより1年短いものの、獲得にはさらに大きな対価が必要になるとみられる。エイブラムズは今季、27本塁打、82打点、OPS.938、19盗塁を記録し、メジャー屈指の打者となっている。特に7月は9本塁打、OPS1.237と圧倒的だ。

2027年シーズン終了後にFAとなるペーニャについても、アストロズが放出に応じる可能性があるとの憶測が出ている。しかし、アストロズは53勝55敗と負け越しながらも、28日の試合前時点でア・リーグ西地区首位とわずか2ゲーム差につけており、補強する側だと考えている。

ロペスは28日の午後、ESPNのバスター・オルニーの報道で、レッドソックスの獲得候補として浮上した。ただし、今後3年以上保有できる27歳のため、こちらも獲得には大きな対価が必要となる。そもそも、マーリンズは直近で12連敗を喫しているものの、トレード期限に向けて売り手に回るかどうかも明確になっていない。

失速するタイガース、スクーバル争奪戦が本格化

「ジ・アスレチック」のケン・ローゼンタールによると、タイガースがプレーオフ争いに踏みとどまろうとしている状況に配慮し、スクーバルについて問い合わせるのを控えていた他球団の幹部もいたという。しかし、タイガースが3連敗を喫すると、レイズ、ブルワーズ、ブレーブス、ヤンキース、ドジャースなど複数球団が、野球運営部門社長のスコット・ハリスに連絡を取る予定だという。

MLB.comのマーク・ファインサンドは27日、タイガースがスクーバルをトレード市場に出した場合、特にドジャース、ブルワーズ、レイズが「非常に積極的に」獲得へ動くと予想されていると伝えた。

今夏、ドジャースがスクーバルにどれほど関心を持っているのかをめぐっては、さまざまな見方が飛び交っており、その状況は今週も続いている。「ロサンゼルス・タイムズ」は27日、スクーバルを獲得する大型トレードが、ドジャースの期限前の補強計画に含まれる可能性は低いと報じた。一方、「ジ・アスレチック」のケイティ・ウー(有料購読が必要)は異なる情報を得ており、球団はスクーバルをめぐる交渉に「引き続き関与する」方針だと伝えている。

MLBネットワークのインサイダー、ジョン・ヘイマン(ニューヨーク・ポスト、有料購読が必要)によると、ドジャースはブレイク・スネル、大谷翔平、タイラー・グラスノーが近く先発ローテーションにそろって復帰する見込みであり、新たなエース級の先発投手は必要ないと周囲に伝えているという。それでもライバル球団は、ロサンゼルスがスクーバルを獲得する可能性を警戒している。

タイガースがプレーオフ進出を諦めていないため、スクーバルが実際にトレード要員となるかどうかも不透明だ。ただし、3連敗によって状況は厳しくなった。FanGraphs(ファングラフス)によるプレーオフ進出確率は、24日終了時点の42.4%から、27日の敗戦後には25%未満まで低下した。28日の試合前時点で50勝57敗。ア・リーグのワイルドカード第3枠とは4ゲーム差で、間には5球団がいる。

カブスの投手陣にさらなる痛手、タイヨンをDFA

カブスは以前からトレード期限までに投手補強へ動くと予想されていたが、ここ数日でその必要性はさらに高まった。ジェイムソン・タイヨンがハムストリングの負傷から7月20日に復帰し、苦しい先発ローテーションを救うことが期待されていた。しかし、ベテラン右腕は2試合の先発で計8回1/3を投げて11失点を喫し、27日にDFA(メジャー出場の前提となる40人枠から外す措置)となった。

エドワード・カブレラは8月中の復帰が見込まれているが、タイヨンの例は、負傷者リストから戻る投手に期待しすぎてはいけない理由をよく示している。

現時点のカブスの先発ローテーションは、マシュー・ボイド、今永昇太、コリン・レイ、デビッド・ピーターソンで構成されている。タイヨンの枠には、ハビエル・アサドが入る可能性が最も高い。プレーオフで先発を任せられる投手がもう一人必要なのは明らかだ。強力な打線と守備陣がそろっているからこそ、勝負をかけて先発投手を獲得すべき状況にある。

しかし、「ジ・アスレチック」のパトリック・ムーニー(有料購読が必要)が指摘するように、カブスが投手獲得へどこまで積極的に動くかは不透明だ。球団フロントは通常、長期的なロースター構築より短期的な成果を優先することに慎重な姿勢を取っている。野球運営部門社長のジェド・ホイヤーは、ポストシーズンで各リーグ上位2球団に与えられる第1ラウンド免除を球団が非常に重視していると認め、それを狙える状況なら、期限前の大型補強にも前向きになる可能性を示している。ただし、カブスがナ・リーグ中地区でブルワーズを逆転し、第1ラウンド免除を手にするには、6ゲーム差を覆さなければならない。

シカゴはスクーバルの移籍先候補にも挙げられている。しかし、カブスが今季終了後にFAとなるレンタル選手を探す場合は、ジャイアンツのロビー・レイ、メッツのフレディ・ペラルタクレイ・ホームズ(契約破棄条項あり)、ブルージェイズのケビン・ゴースマンといった、比較的少ない対価で獲得できる投手を狙う可能性が高い。

ともに2028年まで球団が保有できるリード・デトマーズとホセ・ソリアーノも、カブスに適した候補となり得る。「ジ・アスレチック」は7月23日、エンゼルスが若手捕手の獲得に関心を持っていると報じており、カブスの球団有望株ランキング3位、オーウェン・エアーズは条件に合いそうだ。同メディアの報道では、2030年まで球団が保有できるマリナーズのエマーソン・ハンコックも候補として挙げられている。

関係者がMLB.comのダニエル・クレイマーに明かしたところによると、マリナーズはハンコックとルイス・カスティーヨへのオファーを積極的に聞いている。期限当日までに、少なくともどちらか一人がトレードされる可能性が高まりつつある。

ホワイトソックスもカブスとともにデトマーズ争奪戦へ

デトマーズに関心を示しているシカゴの球団は、カブスだけではない。関係者が「Yahoo Sports」に明かしたところによると、ホワイトソックスもエンゼルスの左腕獲得に動いている。

ホワイトソックスは過去3年、いずれも100敗以上を喫しており、今季も優勝争いに加わるとは予想されていなかった。しかし、大きく改善した打線を武器に、現在はア・リーグ中地区の首位に立っている。ただし、カブスと同じく、投手陣には補強が必要だ。

ホワイトソックスは今季限りとなる先発投手の獲得も除外しておらず、「Yahoo Sports」によると、ホームズに「興味を持っている」という。ただし、優勝を狙える期間が始まったばかりのチームにとっては、デトマーズのように複数年保有できる投手の方が理にかなっているかもしれない。