不振脱出へ、ベッツがスタメン外れる

トラブルに見舞われ、ショートへポジション変更も言い訳はせず

July 20th, 2025

ドジャースのデーブ・ロバーツ監督は、打撃不振が続いているムーキー・ベッツにリセットの機会を与えるため、13日のブルワーズ戦でスタメンから外す決断を下した。

「どのくらい休ませるかはまだ分からない。1日かもしれないし、2日かもしれない。明日には戻ってくることを期待しているが、彼の精神的な状態を見ながら判断していくつもりだ」

ベッツを含め、オールスターに参加しなかった主力選手たちは既に計4日間の休養期間があったため、欠場の判断は元から予定されていたものではない。18日の試合でベッツにフラストレーションが見られたことから、ロバーツ監督は時間が必要だと判断した。

「彼は調子を戻したいと思っているし、これだけの不振には慣れていない。守備は非常にいいプレーをしているが、期待に応えられていない、チームに迷惑をかけていると感じてしまう責任感の強い選手なんだ」とロバーツ監督は説明した。

今季の90試合でベッツの成績は、打率.241、出塁率.311、長打率.377、11本塁打、45打点。OPSは.688で、規定打席に達しているドジャースの8選手の中ではマイケル・コンフォート(.615)に次いでワースト2位となっている。

今年はトラブルにも見舞われている。春季キャンプ終盤に胃腸の病気にかかり、体重が約8.2キロ落ちたことで、シーズン序盤は体力を取り戻すのに苦労した。さらに6月初旬には自宅で左足のつま先を骨折するという不運なケガもあり、万全な状態で戦うことがなかなかできていない。

ただし本人は、こういったアクシデントや遊撃手へのポジション変更を言い訳にするつもりはない。

「本当に厳しいシーズンだけど、これが現実だ。遊撃を毎日守るのは初めてだけど、それが不調の理由とは思っていない。病気の影響やそこからの巻き返し、要素はたくさんあるけど、自分で解決するしかない」と6月末に語っていた。

なお、打撃不振に陥っているのはベッツだけではない。ドジャースの誇る上位打線、ベッツ、大谷翔平、フレディ・フリーマンの3人は、6月1日以降の合計OPSが.679に低下している。それ以前は、3人合わせて.959と圧倒的な数字を残していた。

今季は常に2番を打っているベッツを別の打順にする案も検討されたが、復帰の際は再び2番で起用される見通しだという。

「もし打順を変えることでパフォーマンスが上がると感じれば、迷わずそうする。ただ、今の彼の状態を考えると、下位に回すことが心理的にプラスになるとは思わないし、現状では得策ではない」とロバーツ監督は語った。