来週のサンクスギビング(感謝祭)に向けて、MLBの各球団は地域の人々に食事を届ける温かい活動を行っていいる。困っている家庭や子ども、高齢者に七面鳥や野菜、デザートなどを詰めた食材キットを配布し、地域社会とのつながりを深めている。
ピッツバーグ・パイレーツは、ピッツバーグ拠点のほかのプロスポーツチームと協力し、ドライブスルー形式で約300世帯に食材を提供。地元選手やチームスタッフも参加して笑顔を届けた。また、シンシナティ・レッズはユースアカデミーと地元のフードバンクが協力し、1500世帯以上に食材を配布。ニューヨーク・メッツは「MetsGiving」で8700羽の七面鳥を配布予定だ。
ロサンゼルス・ドジャースも、ドジャース財団と協力して19日にウィル・クレインが、20日はムーキー・ベッツも妻ブリアナさんと参加し、七面鳥、パンプキンパイをはじめ、感謝祭の食事を訪れた住民一人ひとりに笑顔で手渡した。クレイン投手は、Dodger Blueで「困っている人たちに少しでも恩返しできるのは大事なことだと思う。彼らは一年を通してわれわれを応援してくれた。いろいろ大変なこともあったと思うので、自分たちがちょっとでも役に立てて、サンクスギビングや普段の生活を少しでも良くできるのは、本当に特別なこと」と話した。
ベッツは今季、慈善活動、地域社会への貢献に顕著な功績を残した選手に贈られる、野球界で最も権威ある賞の一つ「ロベルト・クレメンテ賞」を受賞している。
ベッツはDodgersのSNSで「神さまが与えてくれたものを、ただ地域のためにいいことに使っているだけ。食べ物でも服でも、住む場所でも、彼らに必要なものがあれば僕らにできる方法で恩返ししたいって思っている」と話し、「人を笑顔にできたら、それだけでうれしい。食事を届けるだけでもすごく意味があるし、僕らにとって本当に大事なことなんだ」と活動の意義を語った。
こういった活動にはいくつかの意味がある。
まず、地域への貢献、球団の本拠地で暮らす人々に感謝を伝え、困っている家庭を助けることができること。次に、チームとしての社会的責任(CSR)の実践だ。地域と選手・球団がつながることで、スポーツを通じた支援の輪が広がり、さらにチームのブランドやイメージ向上にもつながり、ファンとの距離を縮めることにもなる。
サンクスギビングは「感謝と分かち合い」の日だが、食事を通じて思いやりを届けるこの取り組みは、単なる慈善活動ではなく、地域と球団の心のつながりを感じられる象徴的なイベントとも言える。