野球界最高の栄誉、ロベルト・クレメンテ賞をベッツが受賞

October 27th, 2025

ムーキー・ベッツはフィールド上と同じくらい、フィールド外でも人々に夢を与える努力を惜しまない。

ドジャースの遊撃手は、27日(日本時間28日)のドジャースタジアムで行われるワールドシリーズ第3戦の前に、MLBネットワークの番組内で2025年のロベルト・クレメンテ賞受賞者として表彰された。この賞は野球界における最も権威ある個人賞の一つであり、殿堂入り選手ロベルト・クレメンテの精神を最も体現したメジャーリーガーに毎年贈られる。

ベッツは、卓越した人間性、地域社会への貢献、慈善活動、そして「5050財団」を通じた活動が高く評価された。ドジャースからの受賞者は2022年のジャスティン・ターナー以来で、クレイトン・カーショウ(2012年)を含め、球団史上3人目となった。

「本当に特別なことだ。パフォーマンスとして行うものではなく、心からの善意で行うこと。ただ他の人を思いやるというだけなんだ」とベッツは9月のノミネート時に語っていた。

才能とは関係ないことをできる機会で、それこそ自分が本当に大事にしていることだし、この賞はそれを示していると思う」

ベッツは2021年、妻ブリアナと共に「5050財団」を設立。ロサンゼルスとテネシー州ナッシュビルの地域に暮らす若者を支援することを使命に、「身体的健康(フィットネス)」「精神的健康」「栄養」「金融リテラシー」の4つの柱に基づいて活動している。

今年、5050財団はロサンゼルス地域の山火事の被災者支援にも参加し、ナイキ製品3万ドル(約450万円)相当の衣類を寄付した。また、ドジャース財団と協力し、飢餓やホームレス問題に取り組む非営利団体「ブラザーフッド・クルセード」に16万ドル(約2400万円)以上を寄付。6月には、イートン火災で家を失ったアルタデナの家族に経済的支援と生活物資を提供した。

「楽しい面もある。病院に行って、重病の患者さんに実際に会うのは難しいこともあるけど」

さらに、ベッツと5050財団は教育支援にも力を注いでいる。オバマ財団と提携し、シカゴのハイド・パーク・アカデミーにスポーツ用品を寄贈したほか、ロサンゼルス統一学区と協力して学業チャレンジプログラムを設立。また、UCLA小児病院とは継続的に連携しており、同財団の「Betts on Us基金」を通じて、小児患者を抱える家庭が質の高い医療を受けられるよう支援している。

ナッシュビルでは、「ムーキー・ベッツ・メトロ・ベースボール・トーナメント」を主催。さらに自身が支援するアマチュアバスケットボールチーム「チーム・ムーキー」の活動を継続し、現在ではナッシュビル地域で6つのAAU(アマチュア体育連合)チームの運営を資金面から支えている。

また、ベッツはドジャースの地域活動にも積極的に参加している。奴隷解放記念日(ジュンティーンス)には、教育プログラムと試合観戦のために若者育成団体「ベースボール・ジェネレーションズ」を球場に招待。さらに「ブラック・ヘリテージ・ナイト」の一環として、黒人選手やファンの間で野球を広めることを目的に著名人ソフトボール大会を初めて開催した。