「今の自分」と向き合い復活へ ベッツ5戦連続安打でパドレスに勝ち越し

12:55 AM UTC

ドジャース4-2パドレス】サンディエゴ/ペトコパーク、6月28日(日本時間29日)

ムーキー・ベッツらしい打撃が戻ってきた。

ドジャースがシリーズ勝ち越しを決めたこの日、ベッツは4打数2安打、2打点で打線を牽引。今季最長となる5試合連続安打とした。

フレディ・フリーマンの押し出し四球で2-1と勝ち越した直後、ベッツが突き放した。パドレス先発マイケル・キングに対してカウント2-1とし、真ん中付近に入ったシンカーを左中間へ弾き返した。この2点適時打が、シリーズ最終戦の決勝点となった。

「普通の感覚だ。また野球選手としてプレーできている感じがするし、自分の能力を出せていて、打席の中でアプローチを変えることもできる。アウトになってもそこまで腹が立たないのは、正しいやり方で進められていると感じているからだね」とベッツは語った。

ベッツはこの日、最終戦を締めくくるダブルプレーを見せた。二塁ベースを踏んでから一塁へ送球した流れは、昨年のワールドシリーズ第7戦の最後のプレーを思い起こさせた。

「みんなも見た記憶があるだろう。でも、本当に遊撃に入ってからも素晴らしい守備をしていて、今は打ち始めてもいる。チームにとって良い方向に進んでいるね」とフリーマンは語った。

昨年の例外的な打撃不振からの復活を目指した今季だが、シーズン開幕から数試合で右脇腹を痛め、離脱を余儀なくされた。1カ月に渡って負傷者リスト入りし、オフシーズンとスプリングトレーニングで進めていたスイングの改善を積み上げることが難しくなった。5月11日に復帰したが6月上旬まで調子は上がらず、シーズン最初の35試合としてはキャリアワーストとなるOPS.591にとどまっていた。

しかし、そこからベッツは流れを変えた。6月13日に3安打を放って殻を破ると、翌日には3月27日以来初めて打率を.200台に乗せた。そしてその後も打ち続け、直近14試合で打率.368、出塁率.410、長打率.684を記録している。

より大きな試合数で見ても、ベッツは5月26日に2番から4番へ下がって以降、復調の兆しを見せており、同期間で打率.284、出塁率.341、長打率.509を記録している。

ベッツは昨年も似たような改善を見せたが、それは8月に入ってからで、その時はシーズンを完全に立て直すには遅すぎると語っていた。当時と同じように、今も序盤の苦しみを引きずらない方法を見つけている。ただ、そこからさらにメンタル面は進化している。

「昨年の彼がいた地点よりも、今はシーズンがずっと多く残っている。昨年はある意味、自分のシーズンを割り切って、チームのためにプレーしていた。今は、昨年よりもさらに良い状態にいると思う。メンタル面も、スイングも、すべてにおいてだ。だから良い状態にいる。この流れを続けられない理由はないと思う」とデーブ・ロバーツ監督は語った。

ベッツにとって最近の好調の良いところは、明確な理由がはっきりと特定できないところにある。昨年以降、スイングの基本に立ち返ることに全力を注いできた。そして今、その取り組みの効果が見え始めている。

それは、メジャーで13シーズンにわたってプレーすることを可能にしてきたスイングそのものを変えるというより、そのスイングの裏側にあるプロセスを変える作業だった。

「今の自分が何者なのか本当に向き合う必要があった。27歳の頃の自分を、33歳の自分に当てはめようとするのではなく、今の自分を修正しなければならなかった。野球も昔と同じではないし、自分も同じではない。だから、自分が何者なのかを理解し、最適な自分になる必要があった」とベッツは語った。