【ホワイトソックス3−4エンゼルス】アナハイム/エンゼルスアジアム、5月5日(日本時間6日)
この夜の敗戦時のように、ホワイトソックスの一塁手村上宗隆(26)がまれに先発を外れたとしても、違いを生み出す。
14本塁打でアーロン・ジャッジ(34)と並んでメジャートップタイ、28打点でア・リーグ首位のジョナサン・アランダ(27)を1点差で追う村上は、一塁にデレク・ヒル(30)を置いた六回に代打で出場し、左前打を放った。ホワイトソックスが1点を追う八回2死一塁で、村上はライアン・ゼファージャン(28)から空振り三振に倒れ、同点の走者を残したまま攻撃を終えた。
しかし、その打席の1球目、村上は右翼線へわずかにファウルとなる打球を引っ張り、数メートルの差でファウルポールを外れ、ホワイトソックスの勝ち越しには至らなかった。惜しい当たりとして記憶されるが、高まり続ける村上の名声の新たな1ページでもある。
ホワイトソックスのウィル・ベナブル監督(43)は、「村上が空中に打ち上げる全ての打球が(本塁打に)入る可能性がある」と語った。「あそこはファウルになったが、ムネの素晴らしい打席だった」と評価した。
村上の休養日は、リフレッシュさせるため、先週末のサンディエゴでベナブル監督とスタッフによって計画された。同監督は村上に休養の計画を伝えた。ベナブルの考えでは、このようなまれな欠場は基本的に1カ月に1度となるが、5日(同6日)の終盤の出場からもわかるように、村上は出場に備え待機していた。
5日(同6日)の試合前に行われたMLB.comとの長時間のインタビューでベナブル監督は再び、日本からやってきた傑出したフリーエージェントの一塁手を称賛するばかりだった。その称賛は、いくつかの異なる視点に向けられていた。
「(クリス・ゲッツGMと)フロント陣が村上をターゲットとして特定し、獲得できたことは本当に幸運であり、本当に特別なことだ」とベナブル監督は語った。「明らかに、村上がフィールドで行っていることは素晴らしく、スイング1つで試合を変えることができる選手がラインナップの中心にいる。全てのスイングが試合を変えているように思える。しかし、私にとってそれは二次的なことだ。チームメイトを鼓舞し、つながりを持ち、エネルギーを与え、打者ミーティングにユーモアをもたらし、球団のあらゆる部分に影響を与えていることのほうが重要だ。本当に特別だ」
その特別な性質は、ホワイトソックスが6勝13敗で開幕し、多くの選手が調子を上げるのに苦戦していた4月上旬に発揮された。周囲の注目が不振に向かう代わりに、村上のフィールドでの卓越したプレーが関心を集め、他の選手たちが自分のプレーや役割に集中できるようにした。
ベナブル監督は自身の現役時代をさかのぼり、今回の村上との比較として、パドレスでチームメイトだったエイドリアン・ゴンザレス(43)を挙げた。
「エイドリアンのパフォーマンスは全員を影に潜めさせるほどのものだった」と語り、村上の周囲にいるホワイトソックスの他の選手たちは、ゴンザレスの周囲にいたパドレスの選手たちよりも優れていると認めた。「自分のやるべきことだけに集中する機会を与えてくれた。また、チームの正当性も示してくれる」と続けた。
「あの選手がいると分かっているから、自分にプレッシャーをかけることはない。おそらく必要なのは、あの打者のために出塁することだけだ。多くの意味で、チームの他のメンバーから大きなプレッシャーを取り除いてくれる。ムネは、その立ち位置にいる。対処できないことは何もない。それこそが、あのような偉大な選手であり、素晴らしいチームメートであることに伴うものだ」
村上の大きなファウルとそれに続く3球三振の後でも、ホワイトソックスには勝利のチャンスがあった。チェイス・マイドロス(24)が七回に今季の開幕打席以来となる本塁打を放ち、リードを1点に縮めた。九回2死からサム・アントナッチ(23)が死球を受け、ミゲル・バルガス(26)とジャレッド・ケレニック(26)が四球を選んで満塁としたが、エドガー・ケロ(23)が内野ゴロに倒れて試合を終えた。
この敗戦により、ホワイトソックスは17勝19敗となり、ア・リーグ中地区の首位から0.5ゲーム差となった。勝率5割を超えるチームが1つもないものの、全5チームが首位から1.5ゲーム差以内にひしめく地区である。村上が才能豊かな若手のコアメンバーを牽引し、チーム全体から日々みなぎるエネルギーがあるため、ホワイトソックスはこれら5チームのどれにも劣らないア・リーグ中地区優勝のチャンスがあるかもしれない。
マイドロスは「ここは家族だ。毎日、互いのためにプレーしている」と語った。「ユニホームの胸に書かれているものがすべてだ。それがここにいる全員にとって何を意味するのか、分かっている。どんな方法であれ、勝利をつかむために毎日全力を尽くす。明日また戻ってきて、シリーズ勝ち越しを目指す」と次戦へ気持ちを向けた。
