ワールドベースボールクラシック(WBC)は村上宗隆(26)にとって失意の結果となったが、ホワイトソックス復帰初日は対照的な1日となった。
「完璧でした」
村上が振り返ったのは、五回にアスレチックスの右腕ルイス・モラレス投手(23)から放ったオープン戦第1号のソロ本塁打だ。試合はホワイトソックスが6−4で勝利した。オープン戦の結果が重視されることは少ないが、村上は26日(日本時間27日)にミルウォーキーで控える開幕戦に向け、状態を上げている。
「スイングもボールの見え方も、こっちにいた(侍ジャパン合流前)時よりもいい」
日本代表に合流するためにチームを離れる前、村上はホワイトソックスの一員としてオープン戦4試合に出場し、13打数5安打の打率.385、2打点を記録していた。この試合では4打数1安打だった。
ウィル・ベナブル監督(43)は「ここでの最初の期間は素晴らしかった。練習メニューに積極的に取り組み、チームメートとも打ち解けた。周囲もどうサポートすべきか、本人が最高の状態で練習に臨むために何が重要かを理解できた」と語った。
村上は今大会、5試合に出場して打率.211、出塁率.286、長打率.368。チェコ戦での満塁本塁打、5打点、4得点、1盗塁を記録した。日本は1次ラウンドを4勝無敗で突破したが、準々決勝でベネズエラに敗れ、前回王者は早期敗退となった。
日本での8年間は主に三塁手としてプレーしたが、今大会は全5試合に一塁手として先発出場。今季ホワイトソックスで守るポジションでの実戦経験を積んだ。
ジャスティン・ジャーシェル内野守備コーチ(36)は、春季キャンプ序盤に村上と一塁守備の細かな動きを確認していた。しかし、WBC代表チームで3週間近く過ごした村上は、ホワイトソックスのコーチやチームメートとの連携を再確認する必要があった。
ベナブル監督は「村上が不在の間に多くの新しい要素を取り入れたため、ここ数日は座学で内容を把握させている。チームの基本練習でいくつか確認した事項もある。今の状態には満足しており、残り数日を有効に活用したい」と話した。
村上は、シーズン中に対戦する投手との対戦経験が少ないことを自覚しており、キャンプ最終週にメジャー級の投手から多くの打席に立ちたいと考えている。
WBCを終え、レギュラーシーズン開幕まで残り10日を切った。村上は野球人生の新たな章の幕開けに期待を寄せている。
