【カブス3−8ホワイトソックス】シカゴ/レイトフィールド 5月16日(日本時間17日)
村上宗隆のバットが、久々に火を吹いた。
カブスとの第2戦で2打席連続本塁打。5月8日以来、30打席連続の“ノーアーチ”を一気に吹き飛ばした。
まず三回、ジェイムソン・タイオンの球を捉え、右中間へ16号ソロ。さらに五回には再びタイオンから17号2ランを叩き込み、メジャー初の1試合2本塁打を記録した。
この2本はチームメイトの“おまじない”効果もあったかもしれない。
救援投手マイク・バシルが、Amazonで20ドルで買ってきた“魔法の杖”で、試合前と打席前に村上のヘルメットをコンコンとおまじない。その直後に2打席連続アーチが飛び出した。
この“おまじない”は4月27日からの本拠地連勝以来、ベンチの定番アイテムになっており、その効果(?)が再び発揮された。
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日本時代には5打席連続本塁打を放ったこともある主砲にとって、2打席連発は“朝飯前”。とはいえ、メジャーでの初マルチ本塁打は大きな一歩だ。
ホワイトソックスのウィル・ベナブル監督は、村上について笑顔でこう語った。
「ほら言った通り、全然問題ないでしょう。高い期待値を自分で作っているし、いい打席を続けている。スイングの選択もいいし、しっかり強いスイングができている。そういう時は、だいたいフェンスを越えるんだ」
「昨日は勝てなかったので、きょうはしっかり勝ててうれしいですし、チームに貢献できて、うれしく思っています」と試合後に、村上はそう話した。
まさにその言葉通りの貢献だった。
初回、ミゲル・バルガスの3ランを皮切りに、三回には村上の直後にコルソン・モンゴメリーも一発。さらに六回にはアンドリュー・ベニンテンディが本塁打を放ち、タイオンから5本塁打を放ち、六回途中でマウンドから引きずりおろした。
村上とコルソン・モンゴメリーが同じ試合で本塁打を放ったのは今季8度目。シーズン最初の45試合で、同一チームのコンビが8度同時アーチを記録したのはMLB史上最多。さらに村上、ミゲル・バルガス、モンゴメリーの3人が同じ試合で本塁打を放ったのは今季4度目。若いホワイトソックス打線が長打力で存在感を示している。
「どんな場面にも備えて準備してきているし、いい形でプレーできている。僕たち3人だけじゃない。チーム全体がどの打席でもしっかりいい仕事をしているし、そのおかげでランナーを返したり、得点につなげたりできる最高の状況を作ってくれていると思う」とミゲル・バルガスは語る。
村上は、すでにメジャー最初の45試合で17本塁打で歴史的ペースでアーチを量産している。
これは2019年のヨルダン・アルバレス、2017年のコディ・ベリンジャー、1930年のウォーリー・バーガーに並ぶ歴代3位タイの数字だ。それを上回るのは、2015〜16年のゲーリー・サンチェス(19本)と、2017年のリース・ホスキンス(18本)だけだ。
この日の2発は、スタットキャストの推定飛距離で391フィート(約119メートル)と428フィート(約130メートル)。
相手先発のジェイムソン・タイオンは、その破壊力に驚嘆する。
「正直、なぜ他の29球団が彼に興味を持たなかったのか理解できない。どこかで集団的な思い込みがあって、リーグ全体が“獲得しない”方向に傾いたように見える。正直、信じられない。(村上は)打てるし、スタンドに運べる。若くて、パワーもある。打席での存在感もある」とタイオンは村上を称賛する。
「ストライクゾーンのコントロールもできるし、本当に多くのことを高いレベルでやっている。今の環境が彼に合っていて、チームも彼をうまく受け入れている。それが結果に現れていると思う」
この大量得点の援護を受け、デービス・マーティンが6勝目を挙げた。六回を投げて1失点、7三振の好投で、防御率は1.61に良化した。
マーティンは、オフに加入した村上宗隆について、チームへの“フィット”を称賛する。
「みんなで“君はこのチームの一員だ”と伝えたんだ。彼を迎えられて本当にワクワクした。だって彼はスーパースターだからね。それ以外の言い方はないよ」とマーティンは語る。
ホワイトソックスは今季、若手スター候補が台頭し、ここまで23勝22敗と勝ち越し。カブスとの3連戦でもシリーズ勝ち越しを狙う位置につけている。
ミゲル・バルガスは「シカゴのファンがたくさん球場に来てくれるのは本当にうれしい」と話し、「すごい雰囲気の中でプレーできている。この流れを続けて、チームの勝利に貢献したい」と前を向いた。
