レンジャーズのイオバルディがレッズ戦で99球完封

今季初の100球未満の「マダックス」試合

April 2nd, 2025

【シンシナティ】 レンジャーズの投手コーチ、マイク・マダックスは、ビジターのダグアウトでネイサン・イオバルディがレッズ相手に見事な投球を披露するのを静かに見守った。

レッズの9回最後の打者、スーパースターのエリー・デラクルーズをゴロで打ち取り、イオバルディはマダックスを達成した。マダックスとは「100球未満の完封試合のこと」で、マイクの弟で殿堂入り選手のグレッグ・マダックスにちなんで名付けられた。

イオバルディは99球で完封したが、レンジャーズの投手が100球未満で完封する「マダックス」をしたのは、2015年9月11日、グローブライフパークでのオークランド戦でのコルビー・ルイス以来。

レンジャーズとイオバルディの両者が最後に完封試合をしたのは、2023年4月29日、グローブ・ライフフィールドでのヤンキース戦だった。

「99球と知ったときは、『やったな』という感じだった。マダックス(100未満の完封試合)ができてうれしい」

「『マダックス』の名前が出てくると思っていたよ」

そう冗談を言ったのは、マダックス投手コーチだ。

「いやぁ、イボ(イオバルディの愛称)は素晴らしかった。球数を抑えて抑えて投げていた。今日の1イニングの最高球数は15球だった。だからフレッシュさを保てたんだよ」

メジャーリーガーとして15年プレーし、メジャー5球団でコーチを務めたマイク氏が最後に「マダックス」を見たのは、2022年8月22日、セントルイス・カージナルス所属のジョーダン・モンゴメリー投手がカブスを完封したときだった。

レンジャーズはレッズとの第1戦で11点差の大敗を喫し、今日も攻撃陣が相手投手に苦戦する中、エースのイオバルディはワイアット・ラングフォードのソロ本塁打の唯一の1点を守り切る英雄的な活躍でレンジャーズを1対0の勝利に導いた。

イオバルディは、フィールドに足を踏み入れた瞬間から、1イニングでも長く投げ続けることを考えていた。毎試合そう思って登板するが、特に今日はブルペンが疲弊していたため、水曜日のシリーズ最終戦に向けてできるだけ多くのイニングを投げて彼らを休ませたいと思っていた。

「ブルペンは疲弊していた」

ブルース・ボウチー監督も認めた。

「打撃も不調だ。そんな中で彼は勝つために努力した。そういう性格なんだ。勝つためにできることは何でもしようってね。今日はブルペンのことを考えてくれていた。そういう奴なんだよ」

イオバルディは両リーグ通じて今季初の8回、9回まで投げ切り、完投した投手になった。

イオバルディは4回まで無安打で切り抜け、5回にギャビン・ラックスに安打を許したが、その後併殺打で無失点に抑えた。その後も許した安打はわずか3本、無四球という投球内容だった。

マダックス投手コーチは、イオバルディのウォーミングアップを見ていい投球をする、と、カイル・ヒガシオカ捕手は3回の三者凡退の後に特別な試合になると感じていた。

マダックスコーチは興奮気味に話す。

「制球力が本当に良かった。制球力が常に勝つんだ。どんな投球でも、いい球をいい場所に投げれば結果はついてくる。今夜はそれが証明された。相手チームの選手たちもかなり良かったので厳しい戦いだった。だからイボにとってもレンジャーズにとっても素晴らしい勝利だった」

イオバルディの球速は全体的に低下しており、特にフォーシーム(1.1mph低下)とスプリッター(1.5mph低下)で顕著だったのが興味深い。しかしレンジャーズのエースにとって球速低下はさほど問題ではない。今日も4球種を駆使し、8三振を奪ったが、その内訳はスプリッターで4つ、カーブで2つ、カットと速球でそれぞれひとつ、と巧みな投球で相手を翻弄した。

ボウチー監督はこう分析する。

「球速はまったく気にしていない。私にとって球速は重要ではない。球速ばかり気にする人が多いが、コントロール、そして球の力の方が大事だ。ゾーンでしっかり勝負できていたのが、今日の活躍の理由だろう」

過去2シーズン、デグロムが2023-24シーズンの大半をトミー・ジョン手術からのリハビリに費やしたため、イオバルディがチームのエースとして活躍した。その一方でイオバルディはレンジャーズでの最初の2年間で防御率3.72を記録し、2023年にはポストシーズン6試合で防御率2.95の成績を収め、自身2度目のワールドシリーズ優勝を果たした。

今日、テキサスレンジャーズ時代での新たな伝説を作り上げた。

大試合に強い男は、あらゆる場面で実力を発揮してきた。

ボウチー監督は頼れるエースを手放しで称賛する。

「大きいプレッシャーがある中での登板で、彼は私が見た中で最高の投手だ。プロ中のプロだよ」