【アストロズ3-15アスレチックス】ヒューストン/ダイキンパーク、7月25日(日本時間26日)
メジャーリーグに新たな「怪物」が誕生した。アスレチックスのニック・カーツは敵地でのアストロズ戦で二回に20号2ラン、六回に21号ソロ、八回に22号ソロ、九回に23号3ランを放ち、新人では史上初となる1試合4本塁打を達成。昨年のドラフトで指名されたばかりの22歳が歴史に名を刻んだ。
カーツは昨年のドラフト1巡目(全体4位)でアスレチックスから指名されてプロ入り。自慢の強打を発揮し、打率.344、OPS1.152の好成績を残してマイナーをわずか33試合で卒業した。
そして迎えたアストロズ4連戦の2戦目。カーツは「2番・DH」で出場し、4本のアーチを含む6打数6安打8打点6得点と大暴れした。4本塁打に加え単打1本と二塁打1本を放ち、1試合19塁打は2002年5月23日のショーン・グリーン(ドジャース)と並ぶメジャータイ記録。1試合で4本塁打、6安打、8打点を記録した史上初の選手となった。
1試合4本塁打はメジャー史上20人目で、アスレチックスでは初めて。今季の打撃成績は打率.305、23本塁打、59打点、OPS1.060となり、250打席以上の打者でこれを上回るOPSを記録しているのはジャッジだけだ。同僚のジェイコブ・ウィルソンとの新人王争いも注目されるが、一気に最有力候補に躍り出たと言っても過言ではないだろう。