【パドレス5−1ジャイアンツ】サンディエゴ/ぺトコパーク、8月19日(日本時間20日)
これこそ、本来あるべき姿だ。
パドレスはジャイアンツに勝利し、連敗を4で止めた。もしパドレスがプレーオフの10月に深く勝ち進もうとするならば、この試合のような展開で数多くの勝利を積み重ねていくことになるだろう。
先発投手ニック・ピベッタの見事な6イニングの投球。救援陣は盤石のリリーフ。主力2人が故障で離脱しているにもかかわらず、厚みを増した打線からの追加点。
「これが俺たちの野球だよ」と語ったのは、2安打を放ち小さなスランプを抜け出したマニー・マチャドだった。
「これが俺たちのベストな野球だ」。
まさにトレード期限で思い描いていたとおりの展開だ。
この勝利でパドレスはナ・リーグ西地区で首位のドジャースに2ゲーム差のまま踏みとどまった。ドジャースがロッキーズに勝利したためである。
ピベッタは立ち上がりにつまずき、イ・ジョンフに先頭打者本塁打を浴びた。だが、その後は圧巻の投球。今季パドレスの「連敗ストッパー」となった右腕はその後、六回まで投げ最小失点で抑え、10三振。今季最多の109球を投げた。
最後の1球は、クリスチャン・コスを見逃し三振に仕留めた速球だった。ピベッタは雄叫びを上げながらマウンドを降り、さらにもう一度叫んだ。ペトコパークの観客は総立ちで大歓声を送り、力投をたたえた。
まさにパドレスが必要としていた投球だった。最後に勝利したのはピベッタの前回登板――13日のジャイアンツ戦(サンフランシスコ)で七回途中1失点に抑える圧巻の内容だった。それ以来、パドレスはドジャースタジアムでスイープされ、さらに18日のシリーズ初戦では1点差で敗れていた。
イ・ジョンフのソロでパドレスは相手の先頭打者に4試合連続で得点を許した。16、17日のドジャース戦、前日18日のジャイアンツ戦では、それぞれ初回に3点、4点、4点を失っていた。
ピベッタはジャイアンツ打線を抑え込んだ。速球は正確無比で、スイーパーは14スイングで6空振りを奪った。今季、時折見せてきた決め球としての圧倒的な球威こそ発揮できなかったが(そのため球数は多くなった)、先頭打者本塁打以降は、ほとんど強い当たりを許さなかった。
「彼はただ、ニック(ピベッタ)らしい投球をしたんだ。ほとんど状況に関係なくね。質の高いストライクをたくさん投げ込んでいた。先頭打者に一発を浴びても…誰も落ち込まなかった。特にニックはね。マウンドに立ち、ボールを握っている投手本人が。スコアボードを見れば、彼が許したのはその1点だけだったんだ」
マイク・シルト監督は試合後、好投を振り返った。
打線は、ピベッタの力投を無駄にしなかった。マチャドとライアン・オハーンがそれぞれ2安打。フェルナンド・タティスJr.は3度出塁(遊撃のコスの初回のエラーを含めれば4度)し、走塁でも相手をかき乱した。
レギュラー3人を欠きながらのパドレス打線が力を示した一戦でもあった。ジャクソン・メリルは左足首の不調が続いており、17日から3試合連続で欠場中。ジェイク・クローネンワースは20日に復帰する可能性があるが、18日に右肘に死球を受けたため、この日は出場しなかった。さらに正尾捕手フレディ・フェルミンも休養を与えられた。
「これはまさに、俺たちの打線の厚みを物語っているよ」とオハーンは語った。
「試合に影響を与えられる選手が13人(ベンチ入り登録野手の全員)もいる。誰もがいつでも準備できているんだ。そんなチームの一員でいられるのは本当に楽しい。これまでいろんなチームを見てきたけど、上位5人くらいは強力でも、その後がガクッと落ちるケースが多い。でも、ここでは絶対にそうじゃない。そこに加われて楽しいよ」。
クローネンワースの代わりに出場したホセ・イグレシアスは、ジャイアンツ先発テン・カイウェイから0-2と追い込まれてからのタイムリーで四回に先制点をもたらした。続いてタティスが押し出し四球を選び、追加点を加えた。さらに五、六回にもダメ押し点を重ねた。
4点のリードを奪っていながら、オールスターに選ばれたリリーフ3人――エイドリアン・モレホン、ジェイソン・アダム、ロバート・スアレスを投入することができた。なぜなら「スーパーブルペン」を築き上げているからだ。メイソン・ミラーやジェレマイア・エストラーダも待機している。シリーズ残りの試合でも十分にフレッシュな投手がそろっている。オールスター3人衆はそれぞれ1イニングを無失点に抑え、パドレスの連敗は止まった。
「これが理想の青写真だ」とシルト監督は語った。
「これが私たちの戦い方だ…。そして間違いなく、これでたくさんの試合に勝っていくんだ」
