ピベッタ好投、松井は九回満塁のピンチを切り抜けるも痛恨の逆転負け

中継ぎエースのモレホンがリードを守り切れず

September 11th, 2025

パドレス1-2レッズ】サンディエゴ/ペトコパーク、9月10日(日本時間11日)

パドレスの松井裕樹は本拠地でのレッズ戦、1点ビハインドの九回1死一、二塁のピンチで4番手として登板。TJ・フリードルに四球を与え、1死満塁とピンチを広げたが、ノエルビ・マルテを見逃し三振、エリー・デラクルーズをピッチャーゴロに仕留め、無失点で切り抜けた。なお、松井の力投も実らず、パドレスは1-2で痛恨の逆転負けを喫している。

9月30日は予定を空けて、旅行の計画を立て始めよう。パドレスがワイルドカード・シリーズからの登場となる可能性が日に日に高まっているからだ。

レギュラーシーズンの残り2週間半で猛烈な快進撃を見せない限り、パドレスはワイルドカード・シリーズを敵地で戦うことになるだろう。では、大事な初戦に先発するのは誰か。

最有力候補はニック・ピベッタだ。

レッズ3連戦を1勝2敗の負け越しで終えたパドレス。素晴らしい守備とピベッタの好投もあり、七回終了時点で1点をリードしていたが、八回に登板したカイル・ハートが2死二塁のピンチを招くと、3番手のエイドリアン・モレホンが2本のタイムリーを浴び、レッズに逆転を許した。

この敗戦でパドレスはポストシーズンの第2シードのフィリーズとのゲーム差が7に広がった。ワイルドカード・シリーズを回避し、地区シリーズからのスタートとするためには、この7ゲーム差を追いつく必要がある。また、ワイルドカード首位のカブスとのゲーム差は4に広がり、同3位のメッツには3ゲーム差をつけているため、パドレスはワイルドカード2位、つまり第5シードでのポストシーズン進出が濃厚だ。

地区首位のドジャース、もしくはワイルドカード首位のカブスに追いつくことがない限り、パドレスはワイルドカード・シリーズを敵地で戦うことになる。本拠地の熱狂的な雰囲気の中で戦うことができないのは、パドレスにとって痛い。

そして、ピベッタ以上に信頼できる先発投手は、現在のパドレスにはいない。移籍1年目の右腕はまたも素晴らしいピッチングを見せ、7回無失点。101球を投げて4安打(すべて単打)しか許さず、与えた四球も1つだけ、8つの三振を奪った。シーズン通算の防御率は2.73となり、おそらくワイルドカード・シリーズ第1戦の先発を任されることになるだろう。