エウヘニオ・スアレスが人気なのは2つの理由がある。一つ目が絶好調なこと。二つ目が三塁手であることだ。
ヤンキースはライアン・マクマホンのトレードによって先手を打ったが、カブス、マリナーズ、タイガース、ブルワーズなど、優勝争いを繰り広げる多くのチームが三塁手の補強を狙っており、スアレスは間違いなくトレード市場の目玉の一人だ。
この三塁手人気の高い市場に売り出される可能性が示唆されているのが、カージナルスのノーラン・アレナドだ。オフシーズンにもトレードの噂が流れていたベテラン三塁手が、移籍する可能性があると言われている。
なおアレナドはトレード拒否権を持っており、カージナルスが放出するには本人の承認が必要となる。実際、昨年12月にはカージナルスとアストロズが球団間で合意したものの、アレナドがこれを拒否したことで、ヒューストン行きが破談となった。
そのアストロズは、イサーク・パレイデスの負傷により三塁手を必要としているが、再びアレナドに入札する意思はないようだと関係者は述べている。スアレス獲得を目指す複数球団の次点候補として、8度のオールスター出場経験を持つベテランの名前が上がっているようだ。
アレナドの契約は今季終了後も2年残っており、残額は4200万ドル(約67億円)。2026年に2,700万ドル(約43億円)、2027年には1,500万ドル(約24億円)が支払われる予定だ。なお、来季の年俸には600万ドル(約9.6億円)の繰り延べ金が含まれており、加えて2021年のトレードによりロッキーズが支払う500万ドル(約8億円)もあるため、実質的な負担額は1100万ドルほどになる。
トレードでアレナドを放出するには、カージナルスが契約の一部を肩代わりする必要があるだろうが、若手内野手に出場機会を与えたいという球団の意向が、その決断を後押しする可能性は大いにある。
開幕から25試合はOPS.814と好スタートを切るも、シーズン全体では浮き沈みの激しい内容になっている。6月最初の20試合ではOPS.801を記録し復調の兆しを見せたが、直近の20試合でOPS.476と再び低迷。今季ここまで93試合に出場し、10本塁打、43打点、OPS.669となっている。
34歳となったアレナドは依然として守備では一流であり、今季の「平均以上のアウト数(Outs Above Average)」は+4で、全体の上位11%に位置している。卓越した守備とやや平均以下の打撃成績(OPS+88)に、2年以上の契約を託す価値があると見るかはチーム次第だが、少なくとも検討に値することは間違いない。
