【ブルージェイズ5-6xオリオールズ】ボルチモア/オリオールパーク、5月30日(日本時間31日)
どんな試合でも勝てる。オリオールズの選手たちはそう口にしてきたし、結果でも示してきた。しかし、この日はまさにその信念が試される展開となった。
九回裏を迎えた時点で、1-5と4点のビハインド。その時点での勝利確率はBaseball Savant(ベースボールサバント)によればわずか1.9%で、さらに先頭のバサヨが三振を喫したことで、0.7%まで下がった。
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それでも確率は0%ではない。オリオールズは最後まで信じて戦い抜き、逆転勝利。九回時点で4点以上のビハインドから逆転したのは、2017年6月7日のパイレーツ戦以来だった。
「(逆転を)疑ったことはなかった。今年も何度かやってきたからね。実際に経験しているから、“まだ終わってない”と思える。チームには才能があるし、みんながお互いを信じている。最後には勝つことができると分かっているんだ」とアロンソは語った。
実際、今週だけでもオリオールズは何度も劇的勝利を収めている。23日(日本時間24日)にはタイガースとのダブルヘッダー第1試合で、25日にはレイズ戦でサヨナラ勝利。この日を含め、ここ7日間で3度目のサヨナラとなった。
逆転のきっかけは1死から。ホフマンの1-1からのシンカーがメヨの左肘を直撃。走者はまだ1人だけだったが、メヨはほとんど表情を変えなかった。
「大きな流れを作ったのはコビー(・メヨ)だった。あいつは男らしく(死球を)受けた。その姿を見てダグアウトも盛り上がったよ」とアロンソは語った。
そこからは怒涛の反撃となった。
タベラスが右翼へ適時三塁打。続いてホリデイも右翼へ適時打を放った。さらにカウザーが二塁打を放ち、ウォードが四球を選び、3-5と2点差で満塁となった。
続くヘンダーソンが押し出し四球を選び、ホフマンが降板。そして代わった右腕シーボルドも、ラッチマンへ押し出し四球を与え、5-5の同点となった。なお、この日のオリオールズの11四球は2005年7月27日以来最多だった。
「ダグアウトではみんなが『一打席ずつ、まず同点の走者を出そう』と言っていた」とクレイグ・アルバーナズ監督は振り返る。「このチームは動じない。本当に素晴らしい選手たちだ。でも、言うのは簡単で、実際に打席でそれを実行するのは難しい。観客が盛り上がり、誰もがヒーローになりたい状況で、自制して四球を選び、次の打者につなぐ。それができたのは見事だった」
こうして、ヒーロー役はアロンソへ託された。満塁の好機だったが、この日も三回に満塁で併殺打に倒れるなど、今季は満塁で8打数0安打とむしろ苦手としていた。
しかし、今回は違った。2-1からの速球を捉え、打球速度104.4マイル(約168.0キロ)の鋭い打球は右中間を抜け、加入後初のサヨナラ打となった。
「ピートが打席に入れば、必ずボールを前へ飛ばして強い打球を打ってくれると思っていた。彼が打席にいる時点で、勝てるという自信があった」とホリデイは語った。
スタットキャストによる勝利確率の推移は以下の通り。
- バサヨ三振:0.7%
- メヨ死球:1.8%
- タベラス適時三塁打:5.5%
- ホリデイ適時打:11.2%
- カウザー二塁打:29.8%
- ウォード四球:34.0%
- ヘンダーソン押し出し四球:54.5%
- ラッチマン押し出し四球:83.7%
- アロンソ サヨナラ適時打:100%
この勝利によって、ブルージェイズとの4連戦を2勝2敗のタイで終え、さらにホーム10連戦を7勝3敗で締めくくるチャンスを得た。6月以降の反撃に向けて、勢いをつけたい。
「明日も勝ちたいね。勝てば7勝3敗になるはずだ。10試合を戦って7勝3敗なら、いつだって満足する成績だ。明日もしっかり勝てれば、シーズン後半へ向けて最高の追い風になると思う」とアロンソは笑顔で語った。
