ヤンキースのカブレラ、大ケガも復帰に意欲

June 5th, 2025

左足首の大ケガからのリハビリに取り組むヤンキースのオズワルド・カブレラが、クラブハウスで近況を語った。

5月12日のマリナーズ戦でホーム突入時に左足首を骨折。さらに靱帯損傷も伴い、プレートとスクリューを入れる大手術を受けた。「痛みは10段階の8。でも復帰へのモチベーションは変わらない」と強調した。

「試合に出られないのはつらいけど、仲間の活躍を見守るのはうれしい。自分も早く外に出て一緒にプレーしたい。その思いが復帰へのモチベーションだよ」と力強く語った。

今季は開幕から三塁のレギュラーとして34試合に出場し、打率.243、1本塁打、11打点。アーロン・ブーン監督は「(今季の)復帰の可能性は少ないが、カブレラは何事にも全力を尽くすあきらめない男だから」と信頼を寄せた。

手術後の経過は順調で、2カ月後にはブーツも外れる予定だが、カブレラ本人は「スクーター生活は本当にイヤだけど、仕方ないからね」と苦笑い。一方で、家族との時間や婚約者アリ・ゴンザレスさんとの結婚準備に時間を割けていることを前向きに捉える。

チームメイトのサポートも復帰への大きな意欲になっている。

シアトルの病院にアーロン・ジャッジやアンソニー・ボルピー、ブーン監督らが駆けつけてくれたが、「あの瞬間、チームが僕の家族だと思った」と振り返る。ジャッジは「仲間がケガした時は必ずそばにいる。それがチームの絆だ」とチーム全体でカブレラを支える姿勢を改めて強調した。

カブレラは「僕がこのチームを愛しているように、みんなも僕を大事にしてくれる。それがどれだけ大きな力になるか、改めて感じている」と笑顔を見せた。

今季の復帰の可能性は厳しいと見られているが、カブレラは「絶対に諦めない。その気持ちだけは誰にも負けない」と前を向いた。