【コロンビア2-8カナダ】プエルトリコ/ヒラムビソーンスタジアム、3月7日(日本時間8日)
MLB公式の有望株ランキング「MLBパイプライン」によると、オーウェン・ケイシーは全体42位のトッププロスペクト。つまり、この赤毛の外野手は“かなりの逸材”ということだ。
2026年ワールドベースボールクラシック
23歳のケイシーが放った一発は、スタンドで2人のカナダ人ファンが掲げていたカナダ国旗を直撃した。二回、この本塁打でカナダはコロンビアから2−0と先制。ケイシーにとっては、2023年大会に続くワールドベースボールクラシック(WBC)での一発となった。
そして、なんとその国旗を持っていたファンの一人の名前も「オーウェン」という偶然が。
「オーウェン・ケイシーが、僕のために打ってくれたみたいだね」
そう笑ったのはオーウェン・ハート。カナダ東部ニューファンドランド出身で、プエルトリコまで飛行機を乗り継ぎ2日かけてやって来たという。隣にいた友人のシェーン・ニモはカルガリー出身だ。
2人は、この一発を“予言”していたという。
「シェーンが『ここに座っていたら、ケイシーがホームランを打ちそうな気がする』って言ったんだ」とハートが笑うと、ニモも「そうそう。ちょっと予言しちゃった」と応じた。
ハートは打球が上がった瞬間をこう振り返った。
「打球の高さを見て、『ああ、これこっちに来るぞ』って思ったんだ」
本来なら旗を落としてキャッチしたかったかもしれない。だが、カナダ国旗を落とすわけにはいかない。ニモは旗を持ったまま片手で捕ろうとし、その結果、打球は赤と白のカナダ国旗に当たった。
「かなり大きい旗だからね」とハートは冗談めかした。
ちなみにニモとハートはカージナルスの大ファンで、ブルージェイズ「も」応援しているという。それでも、2人にとって一番好きな野球イベントはやはりWBCだ。ハートは前回大会でも、アリゾナで行われたカナダの試合を観戦している。
「WBCは本当に最高だよ。母国のためにプレーするって、給料をもらってプレーするチームよりも、なんだか特別に感じるんだ」とハートは熱を込めた。
