パドレス打線沈黙、ピベッタの好投に応えられず

September 30th, 2025

カブス3-1パドレス】シカゴ/リグレーフィールド、9月30日(日本時間10月1日)

2025年のポストシーズン初戦を終えたパドレスが、早くも崖っぷちに立たされている。

敵地でのカブスとのワイルドカードシリーズ(WCS)初戦に1-3で敗北。ポストシーズンの3戦2勝方式の歴史で、第1戦を落としてから逆転、突破したのは20チーム中わずか2チームしかいない。

不幸中の幸いというべきか、そのわずかな2例のうち、1つは2020年のパドレス自身。自分たちが達成した逆転劇を再現しなくてはならない。そして、そのためには当時と同様に、打線の奮起が不可欠だ。

先発のニック・ピベッタは5回85球を投げ、3安打、9三振と好投した。唯一悔やまれるのが五回。鈴木誠也とカーソン・ケリーに2者連続本塁打を献上した。しかし、その後は意地の3者連続三振。力強い投球で試合を作ったが、打線の援護に恵まれなかった。

二回、ジャクソン・メリルとザンダー・ボガーツの連続二塁打で先制したものの、パドレス打線はその後の追加点のチャンスをものにできなかった。

先制後、送球エラーもあり無死三塁のチャンス。ライアン・オハーンは鋭いゴロを放ったが、カブスの遊撃手ダンズビー・スワンソンが見事なダイビングキャッチでこれをさばいた。その後もあっさりと打ち取られ、1点のみで二回の攻撃は終了した。

四回には、先頭のマニー・マチャドが四球で出塁すると、好調の4番メリルが犠打で1死二塁。続くボガーツの内野安打でさらにチャンスを広げたが、ここでもカブスのスワンソンが立ちはだかった。オハーンが放ったレフト方向への浅いフライを、下がりながら背面越しに好捕。続くギャビン・シーツもセンターフライに倒れ、追加点は奪えなかった。

これがパドレスにとって最後の得点圏の走者。カブスのリリーフ陣に無安打に封じ込められ反撃とはならなかった。