サラス兄弟にとってはこの日がマイナーリーグでの初対戦。両親がそれを見逃すはずもない。結果はMLB全体52位プロスペクトの弟イーサン擁する2Aサンアントニオが、ホセの所属するウィチタに8-3で勝利。この週には計6度の対戦が予定されている。
「間違いなく夢が叶った瞬間だ。最終的にはメジャーの舞台がいいけど、今こうして対戦できるのも本当に特別な経験だよ」とイーサンは語った。
「兄にも活躍してほしい気持ちはあるけど、これは勝負だからね。食うか食われるかの世界だ」
ただ、”サラス兄弟”の対決はこれが初めてではない。昨年5月には、ホセが所属する1Aフォートマイヤーズと、末弟アンドリュー・サラス(マーリンズ11位プロスペクト)所属のジュピターが対戦している。
「兄弟は全員本当に仲が良くて、ほぼ毎日連絡を取り合っているよ」とホセは昨年語っていた。
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この日、弟のイーサンは捕手として出場し、ホセと4度打席で対峙した。弟ほど、兄をどう攻めればいいか知っている存在はいない。もちろん試合中に会話はなく、勝負に集中していた。ただし、ホセが2度ファウルチップをイーサンの肩に当てた後には、軽く肩を叩く場面もあった。
最初に主導権を握ったのはイーサンだった。初回に今季6号本塁打を放ち、結果を先に残した。パドレス球団1位プロスペクトのイーサンは、2025年に背中の負傷で苦しんだものの、2023年国際FA市場最高クラスの評価にふさわしい姿を取り戻しつつある。
イーサンは4月24日から5月2日にかけて7試合で5本塁打を放ち、5月最初の10試合では打率.324、出塁率.409、長打率.649を記録。リーグで2番目に若いレギュラー選手だが、OPS.947は自己最高を大きく更新するペースとなっている。
「試合への向き合い方を変えた。できるだけ楽しむことを意識して、外からの雑音や余計なことを考えないようにしている。仲間と一緒に競争して、勝つことを楽しむようになってから、打席での内容も良くなって、流れも少しずつ向いてきたと思う」とイーサンは語った。
兄のホセもまた、2019年国際FA市場全体14位評価を受けた元有望株。ルイス・アラエスとパブロ・ロペスのトレードでマーリンズからツインズへ移籍し、現在は打撃面での安定感が課題だ。一方、2025年国際プロスペクトランキング5位だった末弟アンドリューも、イーサン同様に昨春からいきなり1Aに送り込まれている。
「アンドリューとの対戦は夢の一つだった」とホセは語る。スケジュールを確認し、今回の対戦が実現することにいち早く気付いたのも彼だった。「でもイーサンとも対戦したかった。それが叶って、夢がもっと特別なものになったよ」
