パドレス、怒涛の連続補強を解説

February 19th, 2026

パドレスのA.J.プレラー編成本部長兼ゼネラルマネージャー(GM)は、すでに多忙な1週間を過ごしている。16日(日本時間17日)に契約延長に合意し、同職としてサンディエゴにとどまることが決まったからだけではない。

15日から17日までの3日間でプレラーGMは5人の注目選手をパドレスのスプリングトレーニングのメンバーに加え、一塁手と先発ローテーションのニーズを満たした。見逃した人のために、これら5人の新加入選手と、予想される起用法についてまとめた。

一塁手兼外野手  ニック・カステヤノス

カステヤノスは先週、泥沼の別れを経てフィリーズからリリース(解雇)された。合流時には新たなスタートへの興奮を語っており、パドレスもそれを提供する意思があるようだ。

2023年のオールスター選出時の状態を取り戻せば、今季最大の掘り出し物の1つになるだろう。パドレスが負担する金額は2000万ドル(約30億9900万円)の年俸のうち、リーグ最低保証額分のみと見込まれているためだ(残りはフィリーズが支払う)。

カステヤノスがこれまで慣れ親しんだ外野手のレギュラーとして550打席を与えられる可能性は低い。特にフェルナンド・タティスJr.とラモン・ローレアーノが両翼を守っている状況ではなおさらだ。一塁へのコンバートは避けられない流れで、すでに練習を開始している。これまでのキャリアで一塁を守ったことは1度もないが、適応できると証明できれば、出場機会は用意されている。

「カステヤノスには絶好調になってもらい、チームとしてラインナップに入れざるを得ない状況にしてもらいたい」とパドレスのクレイグ・スタメン監督は語った。「それが最終的な目標だ」と期待をかけた。

右投手、グリフィン・キャニング

2025年にメッツで16試合に先発し、防御率3.77を記録したキャニングは、キャリア最高のシーズンを送っていた昨季6月に左アキレス腱を断裂した。今季は負傷者リストで開幕を迎える見込みだが、そこまで長くはとどまらない可能性がある。

「正直、マウンドで投げている時は100%だと感じる」とキャニングは語った。

続けて「走ることや敏捷性の面で、まだ確認すべき項目がいくつかある」と今後の課題を挙げた

パドレスのローテーション後方の枠を巡る争いは混戦状態にある(これについては後述する)。キャニングは現在その争いには加わっていない。調整に時間が必要だ。しかし、どの投手陣にも消耗はつきものだ。4月下旬または5月にキャニングが戦列に加わる準備ができれば、その存在は非常に大きなものになる可能性がある。

右投手、ヘルマン・マルケス

2023年シーズンを迎えるにあたり、マルケスは球界で最も耐久性があり信頼できる先発投手の1人だった。だが、同年にトミー・ジョン手術を受け、同シーズンと翌シーズンの大半を欠場した。昨季は不本意な成績に終わった。ロッキーズで26試合に先発し、防御率6.70を記録した。

にもかかわらず、パドレスは価値を見出している。特に投手にとって最も過酷な環境の1つから最も有利な環境の1つへ移ることでマルケスは環境の変化による典型的な再生プロジェクトになる可能性がある。まだ30歳でありながら、メジャーで堅実な10シーズンを過ごしてきた。

だが、ローテーションの枠を勝ち取る必要がある。その混戦の争いには現在、次のような投手も含まれている。

右投手、ウォーカー・ビューラー

パドレスとドジャースのライバル関係の反対側に長年いたビューラーは、茶色と金のユニホームを着ることに「少し違和感がある」と認めた。

マルケスと同様、パドレスはビューラーを安値で獲得できる候補と見ており、マイナー契約でキャンプに参加する。2022年のトミー・ジョン手術以降、以前と同じような投手ではなくなっている。しかし、昨季終盤は宿町の兆しを見せ、最後の7登板で防御率2.53を記録し、特に大舞台での素晴らしい実績を誇る。

ローテーション争いの現状は以下の通りだ。ニック・ピベッタ、ジョー・マスグローブ、マイケル・キングらが上位3枠を確保している。残り2枠は白紙状態だが、スタメン監督はランディ・バスケスが一歩リードしていると示唆している。

つまり、ビューラー、マルケス、マルコ・ゴンザレス、トリストン・マッケンジー、J.P.シアーズ、マット・ウォルドロンらが残り1枠を争う。とはいえ、マスグローブとキングがケガ明けであるため、これほどの層の厚さは不可欠だ。

一塁手、 タイ・フランス

フランスは自身をドラフト指名し、2020年のトレード期限でマリナーズに放出した球団に復帰する。フランスは混戦の一塁手争いに加わる。しかし、ギャビン・シーツ、ミゲル・アンドゥハー、カステヤノスらと比較して、フランスには1つ有利な点がある。それは守備力だ。

他の3人は守備面に不安がある一方、フランスは昨季ゴールドグラブ賞を受賞している。守備要員としてのベンチ枠が用意されている可能性がある。ユーティリティー性と二塁でプレーできる能力が、その後押しとなるかもしれない。

フランスは打撃面で不本意な2シーズンを過ごしているが、過去には強打を放っている。マイナー契約でのキャンプ参加とはいえ、最後のベンチ要員の1人としてロースター(26人の選手登録枠)入りする道はある。