【パドレス5−1ダイヤモンドバックス】サンディエゴ/ペトコパーク、9月26日(日本時間27日)
ワイルドカード・シリーズの先発ローテに割ける枠は3つしかない。だがマイク・シルト監督は現行の先発5人全員をロースター(出場選手登録枠)に入れる方針だと述べた。
シルト監督は具体的なローテ案を明かしていないものの、30日(10月1日)の第1戦で右腕ニック・ピベッタを先発させる意向を強く示唆している。となれば、ディラン・シース、ダルビッシュ有、マイケル・キング、ランディ・バスケスの右腕4人が、10月1日(同2日)の第2戦と、必要なら2日(同3日)の第3戦で先発枠を争うことになる。相手はカブスで本拠地開催権を確保している。
先発枠に入れない投手にも、3戦2勝方式のシリーズで出番は十分にある。パドレスの最大の強みは層の厚いブルペンだ。一方で、ナ・リーグのワイルドカード・シリーズのロースターは投手13人体制になりそうで、その13人の主力投手の枠に先発5人全員を含めている。総力戦を想定した編成だ。
「先発ローテにいた投手で先発しない者はブルペンに回る」
シルト監督は27日、ペトコ・パークでのダイヤモンドバックス戦に先立ち、そう語った。「彼らはロースターに入ると思う」。
直近でブルペン起用の経験があるのはマイケル・キングとランディ・バスケスだ。いずれも2023年のヤンキース時代、フアン・ソトのトレードでパドレスに移籍する前だ。一方で成績を考慮すれば、今季のパドレス先発陣ではピベッタに次ぐ上位2人がキングとバスケスでもある。
もっとも、キングは負傷により今季の登板が大幅に削られた。5月中旬から9月に復帰するまでの約3カ月半で、1度の先発で2イニングしか投げられなかった。最初は右肩の筋力に影響する神経の問題で離脱し、復帰後は調整を急いだ反動で左膝の炎症に見舞われた。
キングは27日のダイヤモンドバックス戦で2回2/3を無失点と好投し、防御率を3.44とした。短い登板だったことで、49球にとどまり、第2戦か第3戦の先発起用の可能性を残したかもしれない。
「彼が戻ってきて、いくつかの異なる役割で投げる可能性を生んだのは確かだ」
シルト監督は手の内を明かさずにそう述べた。
もっとも、9月9日に負傷者リストから復帰して以降、キングはこれで4登板目。球数はまだ70球を超えていない。となると、ブルペン起用の公算を高める要素とも受け取れる。
「どんな役割を与えられても満足だよ。もちろん先発が一番好きだけど、(リリーフで投げるのは)自転車に乗るようなものだ」
キングはそう語った。
それでも、パドレスの先発に長いイニングは求められない。リリーフ投手陣がチームの強みであり、特に“後ろ”の強力な4人がいる。つまり、ロベルト・スアレス、メイソン・ミラー、アドリアン・モレホン、ジェレマイア・エストラーダが控えているからだ。
パドレスはデービッド・モーガンとワンディ・ペラルタを中盤のイニング要員として帯同させる見込みで、ブルペンの残りは2枠。現状ではカイル・ハート、松井裕樹、ブラッドリー・ロドリゲスの3人がその2枠を争っている。
ロースターは第1戦の当日朝までに確定させなければならない。
パドレスが第3戦までもつれ込んで勝ち上がった場合でも、ナ・リーグ地区シリーズは4日(日本時間5日)の第1戦の前に3日(同4日)がオフ(移動日)となる。おそらく、ワイルドカード・シリーズの先発ローテから外れた2人のうち1人に、その第1戦の先発を任せる見込みだ。したがって、その2人のうち少なくとも1人は、緊急時のみ登板できるよう温存される公算が大きい。
ポストシーズンでは延長戦では、タイブレークで二塁走者は置かれない。そのため、試合が長引きやすく、対応すべきイニングが増える可能性がある。
「いくつか想定がある。短期シリーズでは、それほど(先発投手のイニング数は)多くはならないかもしれない。主に延長のケースだ。序盤に起きることもあり得るが、たいていは長引いた試合で起こる」
シルト監督は先発投手を総動員して、地区シリーズ進出に集中する。
