19歳での初出場から20年、パナマ代表エスピノが現役ラスト登板で躍動

March 9th, 2026

パオロ・エスピノは投球を終えると、パナマのファンに向かって帽子を取って挨拶し、ダグアウトから飛び出してきたチームメートとハイタッチやハグを交わした。

2006年の第1回ワールドベースボールクラシックから始まった20年のキャリアがこの日、幕を閉じた。チームはコロンビアに4-3で敗れたが、4回1/3を投げて無失点、1安打、1四球、4三振と最後の登板は見事だった。

「あの瞬間は本当に特別だった」と、エスピノは最後にマウンドを降りた時を振り返った。

「選手たちが駆け寄ってきてくれたこともそうだが、捕手のベタンコートが気を利かせてくれたんだ。彼が率先して『別のボールを渡すから、このボールは彼(エスピノ)に持たせてやってくれ』と言ってくれたんだよ。そういう小さな気遣いに触れると、周りの選手たちがどれほど自分を大事に思ってくれているかが分かるんだ。本当にうれしかったよ。少し涙がにじんだし、言葉も詰まってしまったけれど、体も健康なまま最高の終わり方ができた。」

エスピノは19歳だった2006年の第1回WBCで、母国パナマ代表として1回無失点を記録した。今大会と第1回大会のどちらも出場していた選手は、エスピノのほかシャイロン・マルティス(オランダ)とアレクセイ・ラミレス(キューバ)の3人だけだ。その後エスピノは、ブルワーズ、レンジャーズ、ナショナルズ、ブルージェイズでメジャー通算97試合に登板。6シーズンのメジャー経験に加え、マイナーリーグでは376試合に登板し、カリブ海のウインターリーグやWBCでも活躍してきた。

39歳のエスピノは今週、この大会が現役最後の登板になると発表していた。敗戦での引退は望んでいなかったが、20年前に自分のキャリアを大きく動かしたこの国際大会で、チームを支える投球はできた。

「素晴らしい経験だったし、この大会が大好きだ。まず文化について多くを学べるし、自分の国以外の人たちと時間を過ごすこともできる。彼らから学ぶことも本当に多いんだ」とエスピノは語った。