【ALCS第5戦】ルーキーのメシック、キャリア最短2回降板でガーディアンズ崖っぷち

October 19th, 2026

【レイズ3−1ガーディアンズ】クリーブランド/プログレッシブフィールド 10月18日(日本時間19日)

本拠地でマウンドに上がったパーカー・メシックにとって、その立ち上がりはあまりにも苦しく、そしてマウンドを去る瞬間はあっけなく訪れた。

ア・リーグ優勝決定シリーズ(ALCS)第5戦。2勝2敗のタイで迎えた大一番で、ガーディアンズはルーキー左腕のメシックを本拠地プログレッシブ・フィールドのマウンドへ送り出した。しかし待っていたのは、レギュラーシーズン、ポストシーズンを通じ自身キャリア最短となる無念の降板劇。打線も沈黙し、チームは1-3で敗れ、対戦成績2勝3敗で後がない「崖っぷち」に追い込まれた。

メシックのマウンドはわずか二回で終わりを告げた。5安打2四球を許して2失点(奪三振3)。費やした球数は57球(ストライク34球)に達した。先発登板の立ち上がり2イニングで投じた球数としては、2025年9月1日のレッドソックス戦で記録した60球に次ぐ、キャリア2番目のワースト記録だ。

立ち上がりから自慢の制球力が影を潜めた。初回、先頭のヤンディ・ディアスに二塁打を浴びると、1死からライアン・ビラデに四球を与えてピンチを広げる。2死まで漕ぎ着けたものの、続くチャンドラー・シンプソンに遊撃への内野安打で出塁を許すと、シンプソンは秒速31.2フィート(時速約34.2キロ)という驚異的な足で一塁へ駆け抜け、ショートのブライアン・ロッキオの送球を間一髪で振り切ってみせた。

満塁で後がなくなったメシックは、続くジョニー・デールカに対し5球連続でボールゾーンへ外すと、痛恨の押し出し四球。あっさりと先制点を与えてしまった。

今季、ルーキーながら先発ローテーションの柱へと急成長を遂げ、チームをここまで引き上げてきた立役者であるメシック。しかし、過酷な1年が残した疲労の影は隠しきれなかった。

今季、レギュラーシーズンとポストシーズンを合わせたメシックの投球イニングは、この日でちょうど「200回」の大台に達した。昨年(2025年)にメジャーとマイナーを合わせて投げた自己最多イニング(138回1/3)を大幅に更新している状態だ。今ポストシーズンではこれで4度目の先発となったが、同シリーズ第2戦でも6安打2四球で(自責点ゼロながら)3失点を喫するなど、かつての切れ味を欠いていた。

実際、メシックは今ポストシーズンの先発4試合すべてで2つ以上の四球を与えている。シーズン中に見せていた精密なコントロールが乱れつつある最大の要因が、イニング数の急増にあることは明らかだ。

試合後、スティーブン・ボート監督は苦しい胸の内を明かした。

「一朝一夕で始まった不調というわけではない。ただ、パーカーにとってこれがメジャー1年目のフルシーズンで、私たちが彼に背負わせてきた重責はあまりにも大きかった。それでも彼は、その期待に応え続けてくれた。いまはシーズン中のような万全の状態ではないのかもしれないが、それでも彼はどうにかアウトを重ね、できる限り長くマウンドを守ろうと戦ってくれた」

指揮官はこう締めくくった。

「ただ、積み重なった投球イニング数が影響していることだけはまちがいない」