「最高対最高」の対戦、キャンプ最終調整のスキーンズに最適

March 22nd, 2026

選手たちにとって今は最終調整を行い、ルーティーンを固め、162試合のシーズンに向けて精神面を整える時期だ。

ポール・スキーンズ(23)は例外だ。昨年9月28日の最終アウトの瞬間から、準備は整っている。

ドン・ケリー監督(46)は「スキーンズがみんなを向上させているのは間違いない。毎日取り組む姿勢や、マウンドに上がる時だけでなく、投球の一つひとつに対するアプローチがそうなっている。細部にまでこだわって、私を含め、みんながより良くなるよう刺激を与えてくれる」と語った。

パイレーツでの1試合の登板とワールドベースボールクラシック(WBC)でのアメリカ代表としての2勝を経て、スキーンズにとってキャンプ最後の登板が21日(日本時間22日)、ブルージェイズ戦で巡った。最終的に8−3で勝利したこの試合でパイレーツの開幕投手を務めるスキーンズは期待通りの投球をした。

ブルージェイズは、ナ・リーグの昨季のサイ・ヤング賞投手と対戦する機会を逃さず、遠征を伴うオープン戦では通常ならキャンプ地に残るようなベテランをそろえた。スキーンズが対峙した先発ラインアップのうち、9人中8人がドジャースとのワールドシリーズ第7戦でも先発出場したメンバーだった。「最高を目指すために最高の相手と戦う」というスキーンズの姿勢からすれば(もちろん本人は真剣だ)、締めくくりとして格好の調整となった。

26日(日本時間27日)にニューヨークで行われるメッツとのレギュラーシーズン開幕戦を前にパイレーツの開幕投手を務めるスキーンズにとって、これで十分だったのか。

スキーンズは「ああ、いよいよシーズンだ。楽しみにしている」と語った。

多くの先発投手がオープン戦最後の登板では投球数を増やすのではなく調整に入る中、スキーンズはマウンドに上がると攻めの投球に徹した。10球目で一回を無難に終えるはずだったが、ブラディミール・ゲレーロJr.が放った時速約174.3キロのライナーが中堅手オニール・クルーズのグラブをはじき、ゲレーロJr.の二塁到達を許した。

4番のアディソン・バージャーに四球を与えたが、スキーンズはすぐに落ち着きを取り戻した。アレハンドロ・カークを中飛に打ち取り、この回を終えた。

2イニング目のマウンドに上がると、わずか11球でブルージェイズ打線を3者三振に仕留めた。そのうち2つは空振り三振で最後はアーニー・クレメントが外角低めに沈む約134.7キロのカーブにバットを空回りさせ、いら立ってバットを放り投げた。

スキーンズは「まずは良い感覚を得ること、それからABS(自動ボール・ストライク判定システム)に再び慣れること、そしてWBCであまり投げられなかった球種を投げることだった」と話した。速球を主体に19球の変化球を織り交ぜたスキーンズは「カーブやスライダーを多く投げた。すべての球種で良い感覚をつかつかめている」と振り返った。

三回、投ゴロを処理して1アウトを奪った。その後2つの四球を与えたが、2者連続の空振り三振でこの回を締めると四回は3者凡退に抑えた。許した安打はゲレーロJr.の一打のみで、6つの空振りを奪った。何より、ケガなくキャンプを終え、レギュラーシーズンに向けて勢いに乗っている。

今春は調整場所の面で少し異例だったが、23歳のスキーンズはルーティンを重んじる。WBCへの出場が、競争心を高める以外の悪影響を及ぼす懸念はなかった。アメリカ代表として圧倒的な投球で8回1/3を投げ8奪三振、1四球、防御率1.80を記録した。

スキーンズは、決勝でアメリカがベネズエラに敗れ、優勝の最終目標には届かなかった。しかし、パイレーツのエースはすでに輝かしい経歴に新たな経験を加え、それを2026年シーズンに生かしたいと考えている。遠征で「大舞台の雰囲気は素晴らしいが、自分がやっていることを変えてはいけない」と重要なことに気づいた。近い将来、パイレーツのプレーでも実践したいと願っている。

準決勝でスキーンズが所属するアメリカに敗れたドミニカ共和国でパイレーツの抑えを務めるデニス・サンタナ投手(29)は「いつも言っているが、スキーンズは今、世界で最高の投手の1人だ。なぜ自分が最高なのかを世界に示した。自分の投球をする姿を見られて良かった」と語った。