ルーツに敬意、スキーンズとジャックスが空軍士官学校の野球部を試合に招待

March 9th, 2026
The Air Force baseball team outside Daikin Park

ポール・スキーンズ(23)は空軍士官学校、ルイジアナ州立大学、パイレーツ傘下のマイナー球団、そしてピッツバーグ・パイレーツのユニフォームを着用し、マウンドで圧倒的な投球をしてきた。しかし今、身にまとっているものは、そのどのユニホームとも違う。

9日夜(日本時間10日)、ワールドベースボールクラシック(WBC)のアメリカ代表として初登板を前にスキーンズは「ここ数年で着てきたすべてのユニホームでアメリカ代表のユニホームが最も誇らしい」と語った。元空軍士官候補生のスキーンズにとってWBCで自国を代表することには、さらに大きな意味がある。

スキーンズがダイキンパークでメキシコ代表戦のマウンドに上がる際、スタンドでは空軍士官学校の野球チームの現役部員全員がその姿を見守る。

スキーンズと同じく空軍士官学校出身のグリフィン・ジャックス(31)は、後輩の候補生らが観戦できるようチケットを手配した。

アメリカ代表のデローサ監督は、スキーンズとジャックスについて次のように語った。

「2人は特別な存在だ。2人とは特別な話をした。軍隊出身者の背景を持ち、空軍士官学校に通った経歴があるため、チームの他の選手たちとは歩んできた道が少し異なるのは明らかだ」

「あのチームにいる全員が、アメリカ代表であることに誇りを持っている。だが、自由を守るために日々尽力しているすべての軍人の方々を代表したいという思いについて、2人との会話は少し異なるものだった。2人の考え方は少し特別だ」

空軍士官学校のチームは今週末、ベイラー大学と対戦するためテキサス州に滞在していた。同校出身でわずか3人しかいないメジャーリーガーのうちの2人であるスキーンズとジャックスのおかげで、ファルコンズ(空軍士官学校のチーム名)は滞在を1日延長し、注目カードのアメリカvs. メキシコ代表戦を観戦できることになった。

スキーンズは2021年から22年まで空軍士官学校でプレーし、捕手と投手の二刀流で活躍。2022年には全米最優秀二刀流選手に贈られるジョン・オルルド賞を受賞した。シーズン終了後にルイジアナ州立大学へ転校し、投手に専念した。

ジャックスは2014年から16年まで空軍士官学校で登板し、同校の卒業生として初のメジャーリーガーになった。現在はアメリカ空軍予備役の大尉も務めている。

今大会の1次ラウンドで最大の注目を集めるメキシコ代表戦の先発を前にスキーンズはザ・プレイヤーズ・トリビューンに手記を寄せた。空軍士官学校での経歴やアメリカ代表のユニフォームを着ることの重みについて綴っている。

代表入りはこれが初めてではない。12歳の時にもアメリカ代表としてプレーしており、現在のチームメートであるピート・クロウ=アームストロング(23)が達成したノーヒットノーランで捕手を務めた。しかし、今回の舞台は当時とは比較にならないほど大きい。