メッツの『ポーラーベア(シロクマ)』ことピート・アロンソが、オールスターゲームで豪快な一撃を放った。これまで球宴ではホームランダービーでの強打が印象的だったが、今年は試合本番でその怪力を見せつけた。
ナ・リーグが2点リードで迎えた六回、アロンソはロイヤルズ左腕ブビッチの1ボールからの速球を完璧に捉え、右中間へ367フィート(約112メートル)の3ランを叩き込んだ。これで試合は5-0になり、勝利を大きく手繰り寄せた。
この試合、アロンソは三回1死からフレディ・フリーマンに代わって一塁の守備に就き、最初の打席ではファーストライナーに倒れていたが、二度目の打席で結果を残した。FOXのインタビューでは、「最高だよ。すごい雰囲気だった。タティスJr.の素晴らしい打席にドノバンの全力疾走でのヒット。皆がこのチャンスを作ってくれた」と笑顔を見せた。
アロンソにとってこの一発は、オールスター通算8打席目で2本目のヒット。球宴選出は通算5度目で、メッツ野手としてはカルロス・ベルトランと並ぶ歴代2位タイ(デビッド・ライト、マイク・ピアッツァ、ダリル・ストロベリーはいずれも7度選出)になる。2019年の初出場時にはインディアンスのハンドから2点適時打を放っている。
今年は初めてホームランダービーを欠場したが、過去5度出場で大会最多の207本塁打を放っているアロンソにとっても、この夜の一撃は自身の球宴史に残る『記念弾』となった。
